【人文社会学類】「コンテンツ産業論」ミヤギテレビ本社見学
2024/07/26
人文社会学類メディア表現領域3年次選択科目である「コンテンツ産業論」は、2人の担当教員(中山悟視・秋月高太郎)が、ミヤギテレビの協力を得て行っている授業です。第14回の授業(2024年7月20日(土))は、いつも授業に参加しているミヤギテレビ社員の方々の案内で、仙台市宮城野区日の出町にあるミヤギテレビ本社の見学を行いました。
平日の夕方に放送している番組「OH!バンデス」で使用しているスタジオ、スタジオへの指示出し等を行うサブコントロール室、編集スタッフの方々が映像編集等を行う編集室、災害時に臨時ニュース等を放送する際にも用いられる報道センター等に、実際に入らせていただき、それぞれの部屋の役割等についての説明を受けました。
視聴者であるわたしたちは普段入ることも見ることもできないような場所を見せていただいたことで、テレビ番組がどのようにつくられ、どのように放送されて視聴者に届くのかについて、より理解を深めることができました。参加した受講生のみなさんには、この見学を通して得られた知識を、それぞれ、自身の将来に生かしてくれることを期待しています。
受講生の感想(一部抜粋):
今回の見学が初めてだったので、多くのことを学ぶことができました。特にミヤテレではどの場所でもデジタル時計ではなくアナログ時計を使っていることが印象に残りました。1秒でもズレてしまえば放送事故などが起きてしまうテレビ局で、アナログ時計が使われていることが疑問に思ったため、質問したところ、アナログ時計に慣れているという理由もあるが、15秒や45秒を「次、横でいきます」というようにアナログ時計の文字の位置を元に指示が出されるため、デジタル時計より分かりやすいという理由を聞くことができました。また、報道のフロアでは、台本が天井からのカメラによって撮影され、それがカメラの位置に投影されることでカメラから目線を外さずに台本を読むことができるという、実際にテレビ局に行かなければ分からないことを知ることができました。(人文社会3年Aさん)
テレビの表側しか知らなかった身として、ミヤギテレビ見学はとても貴重な経験でした。実際に映像に映る人物は僅かですが、その裏側にはカメラマン、指示役のディレクター、スイッチャー、タイムキーパー、編集者などの大多数の支えによって番組が制作されていることを改めて肌で感じました。裏話として「放送が乱れた際はスイッチャーが原因」「カメラは1000万円を超える」「出演者が腰を掛ける椅子は案外普通」などが印象に残りました。最後にミヤギテレビの方々は「少しでも、報道やメディアに興味を持っていただけたらありがたい。」とおっしゃっていました。「百聞は一見に如かず」ということわざがあるように、テレビ局内を見て、触れることでメディアの在り方を学べました。(人文社会3年Bさん)
今回、ミヤギテレビの見学に参加し、テレビ局の裏側を実際に見ることができた。また、テレビ局についての説明を聞きながら見学をしていて、いくつか関心を持った点がある。まず、スタジオが思っていたよりも小さいと感じた。テレビで見ている時は広いスタジオであると思っていたが、実際にスタジオの中に入ると、予想よりも小さく感じた。さらに、「OH!バンデス」と「ミヤテレスタジアム」の番組が、どちらも同じスタジオで行われていることに驚いた。また、実際にカメラを動かしてみて、テレビ局のカメラの操作は難しいものだと考えていたが、思っていたよりも扱いやすいように感じた。普段は見ることのできない裏側を見学することができ、テレビ局について知ることができたと考える。また、テレビ局で働く人の意識や働き方についても知ることができ、普段見ているテレビ番組が、どのように作られているのかを学ぶことができた。私は、メディアに関わる職業に興味があるため、とても良い経験になったと考える。(人文社会3年Cさん)
特に私が印象的だったのはスタジオ見学だ。テレビで見たことのあるセットがそのままあって、小物や花などの装飾品にもこだわっているということを聞き、視聴者に目で見る楽しさも与えているのだなと感じた。実際にアナウンサーの方が座っている席に座らせていただき、大きなモニターがあったり、机の上には小さなモニターが数個あり、緊急用に読む予測原稿があったりなど、様々なところに注意を向ける必要があると感じた。きっと私があの場面で放送する立場に立ったら、目がきょろきょろ動いて視点が定まらず、視聴者に不信感を抱かせてしまうだろうなと思った。しかし、実際に番組を見ていてアナウンサーの方は、ずっと下を向いて原稿を見ていたり、モニターを見続けていたりといった印象はほとんどなく、常にカメラを真っ直ぐ見て情報を伝えている。その時に番組出演者の方々の集中力や、周りへの注意などのスキルの重要性を感じた。普段は見ることの出来ない場所を見学することができて、こうやっていつも見ている番組が放送されているのだなと改めて番組制作における大変さを知ることができた。私たちは番組の出演者に目が行きがちだが、今日見学できたことで、色々な形で番組制作に関わり、支えている人が沢山いるということを学ぶことができてとても勉強になった。(人文社会4年Dさん)