【人文社会学類】 「コンテンツ産業論」ミヤギテレビ協力授業
2024/06/19
人文社会学類メディア表現領域3年次選択科目である「コンテンツ産業論」は、2人の担当教員(中山悟視・秋月高太郎)が、ミヤギテレビの協力を得て行っている授業です。
秋月が主担当の回では、言語学の視点から、アナウンサーや番組出演者の「会話」を、会話分析の手法を使って分析することを行いました。会話中に生じる「沈黙」や「順番取り」について、ミヤギテレビの現役アナウンサーの方からも「現場」の話を聞きました。
中山が主担当の回では、文学研究の物語論の視点から、「報道」の語りにおける「人称」についての講義とディスカッションが行われました。語りの「人称」のちがいと、語られる内容の信頼度について、学生からも多くの意見が出され、活発なディスカションになりました。
今後の授業では、テレビ番組の画面に表示されるテロップの問題や、地域とスポーツ報道の問題を扱う予定です。また、7月にはミヤギテレビ本社の見学を行うことも予定しています。
受講者の声:
この講義では、テレビ関係者と先生方、そして我々学生がそれぞれの立場で双方向に議論を重ねる形式で進行しています。実際にテレビ関係者の方々が何を意識して行動しているのかということや、学生からの等身大の意見を交換し合うことで、各回を重ねるごとに議論が深みを増していることが、身をもって感じられます。提示された問題に対して、参加している人々全員がやる気をもって取り組んでいる姿勢は、私にとってもいい刺激になっています。(人文社会学類3年 Y・K)
「コンテンツ産業論」では、私たち学生だけでなく、ミヤギテレビの方も招いて、一緒にディスカッションを行っています。学生の意見だけでなく、ミヤギテレビの方の意見を聞くことで今後のテレビのあり方や現状を考えていくことができる授業なので、テレビ番組に関することやディスカッションに関しても学ぶことができる授業だと思います。(人文社会学類3年 S・T)
「コンテンツ産業論」では、講義の授業の回もあるが、ディスカッションを行う回もあり、いろんな意見を聞けくことで新しい視点の発見になり、おもしろいいと感じている。(人文社会学類3年 A・O)
1回目に講義による授業の導入を受け、2回目に実務経験のある方々から現場の声を聴き、3回目でディスカッションで意見を言い合いうことで中身を深めていくという授業形態で行われています。今まで、情報番組によるアナウンサーの視点や会話における沈黙などについての講義を受け、それについてのディスカッションをしてきました。問われている内容は一見、シンプルかつ単純なものですが、想像以上に奥が深く、明確な結論が出ない問題です。だからこそ、議論のしがいがあるという点がこの授業のおもしろいところです。なにより、テレビ業界の実務経験のある方々からの意見を聴ける機会は、私たちにとって貴重な経験を与えてくれます。(人文社会学類3年 G・S)
これまでの授業を受けて、今まで何となくで行っていた会話や「語り」について考えることができた。アナウンサーやテレビ局の方という、情報を伝達することを実際に仕事としている方々の話を聞くことができるのは、とても貴重な機会であり、話を聞けるのが楽しみになっている。そして、ユニットの最後にはディスカッションがあるが、この経験は今後に生かせるものであると思う。(人文社会学類3年 M・M)