修了生
日野 ひろみさん
- 臨床心理学コース 2018年度修了
- 宮城県教育庁義務教育課スクールカウンセラー 勤務
大学院での研究テーマは『場面緘黙症経験者の現状と課題』でした。実際に場面緘黙症を経験した方々に対しインタビューをさせていただき、研究を進めました。インタビューでは、共通している点と異なっている点がはっきりと分かれていくところが大変興味深かったです。現在私は、宮城県でスクールカウンセラーをしています。一見同じような悩みや診断名を受けていたとしても、その人の性格や成育歴、家庭環境等、背景は様々であり支援の方法も一つではありません。クライエントさんに合う支援をするためには、話をしっかりと聞き、理解を重ねていくことが何より大切です。研究で得ることができたこの視点を、常に意識しています。
在学生
手塚 奏宇さん
- 臨床心理学コース
(尚絅学院大学 心理・教育学群 心理学類 卒業)
心理学類での学びを通して、支援を必要とする方の願いや後悔に心理学の知見を用いて寄り添い、その一人の方を深くまで受容できる人間になっていきたいとの思いが大きくなっていきました。それが大学院への進学を志した理由です。大学院では、ネガティブな場面に直面し、他者からの指導を経て、自己成長に至るまでの内的・心理的なプロセスを見る研究を行いたいと考えています。人はどのように自己成長感を得るに至れるのか、また人と人でその自己成長の過程に共通する部分はあるのかを見たいです。それを見ることで、相談しに来る方の自己成長欲求に少しでも寄り添い、共感することができる心理士に近づけるのではないかと思います。