尚絅学院大学

大学院案内

より高度で先端的な教育・研究を通じ社会生活の多様な問題解決に、果敢に挑む

研究科長
赤坂 和昭 教授
Akasaka Kazuaki

人間社会の持続に関わる問題を「こころ」と「からだ」の健康、 そして「共生」の視点から捉える

情報やモノにあふれる現代では、人間側の準備が追い付かず、また度重なる災害や疫病は社会や技術の脆弱性を衝いて大きな禍をもたらしています。このような逼迫した諸問題に対処するため、大学院総合人間科学研究科は、人間に直接関わる問題を「こころ」と「からだ」の健康、さらに「人間の共生」という視点から捉え、健全な人間社会の持続に関わる諸問題を科学的に研究し、実践に活かすことを目標としています。具体的には、学部教育との発展的な連続性を保つとともに、社会人入学者には実務経験から得られた実践的な知識を継続的に補佐し、それぞれの分野で求められている専門的・実践的な知識と技術を教授します。

多様な課題解決に必要とされるWhy、What、Howの思考を醸成

本研究科は、学問に対する強い好奇心と探究心を抱き、常に高い目的意識を持って諸課題の解決に果敢に挑戦し、それを成し遂げることができる社会性・国際性豊かな高度専門職業人の育成を目指しています。キーワードは、Why、What、Howの思考の醸成です。これはグローバル化する現代社会とそれに伴う人間の諸活動や社会生活に関わる、多様な問題や課題解決の上で特に必要とされる能力です。本研究科では、この点に最も重きを置いた教育を、効果的に推進していきます。また本研究科は、研究者になるための最初の階梯となる基盤的な知識、研究の作法も教授し、優れた研究者の養成にも努めます。

東北の地域産業、地域行政、地域保健等への貢献に寄与

昨今の社会情勢の変化のスピードは目覚ましく、それに伴い学問諸分野の学際化の更なる進展が求められています。このような中、本大学院が果たすべき使命は、人間の生涯にわたる「こころ」と「からだ」の健康、さらに「人間の共生」に関わる、質の向上と知識の整備です。そしてより高度で先端的な教育・研究を通じ、今日並びに未来に遭遇するであろう諸問題に果敢に挑戦し、問題解決に導ける人材の確保と考えます。これらの人材が東北地域にとどまり、指導的役割を担いながら地域産業、地域行政、地域保健等に貢献することを期待し、その輩出に努めます。

社会人のための履修環境も整っています

本研究科では、職業を持ちながら学びを深めたい社会人入学者も、専攻する教育課程を全日制の学生と同じく、全て履修できるよう配慮しています。長期休暇期間や土曜日の開講、その併用による履修での、必要単位取得が可能です。また、学費総額は同額で在学年数を最大4年間とする「長期履修制度」を設けています。

※ここでの社会人は、受験時に有職・非有職であるかを問わず、社会経験2年以上の方を対象としています。

建学の精神・教育目的

尚絅学院は、1892年アメリカ合衆国のバプテスト派教会が派遣した女性宣教師たちによって創設されました。彼女たちは校名の出典である「衣錦尚絅」と、聖書の言葉に示された人間のあり方を建学の精神とし、内面を豊かに磨き、謙遜な心を持って他者と共に生き、社会に貢献する女性の教育に力を注ぎました。

尚絅学院の教育は、授業や行事などすべての教育活動がキリスト教の精神に基づいています。聖書を通して愛と奉仕の心を育み、社会の中で「他者と共に生きる」ことを学びます。

このような建学の精神・教育理念を踏まえ、教育目的を学則の第2条で以下のように定めています。「本大学院は、キリスト教の精神に基づき人格の陶冶をめざし、教育基本法及び学校教育法の規定するところに従い、高度にして専門的な学術の理論及び応用を教授研究し、精新な学識と研究能力を養うことによって、広く文化の向上と人類の福祉に貢献できる人材を育成することを目的とする。」