【それって、どんな学問？】行政学とは何か
2022/07/01
行政学とはどういう学問か（藤本吉則）
行政学とは
尚絅学院大学人文社会学類では、政治学、法学、経済学、社会学等幅広い社会科学を学ぶことができます。行政学は社会科学の一分野です。
それでは、「行政学って、どんな学問」だと思いますか。国家の権力を立法権、行政権、司法権の三権に分散する三権分立の授業のとき「行政」という言葉を勉強しました。行政は生活のあらゆる分野に関連しており、行政の活動は広範にわたります。
この行政の制度や行政活動を研究の対象とするのが行政学です。具体的には「行政の組織と制度」「行政と政治の関係」「能率的な行政」「官僚制・公務員制度」「行政改革」「行政責任」などのテーマについて、さまざまな問いを立てて研究をしています。
学問としての行政学の魅力
行政学は政治学の新しい領域で、比較的わかい学問です。日本ではドイツやアメリカの影響を受けつつ発展してきました。第二次世界大戦後、多くの大学で講義されるようになりました。
行政学は公務員試験の専門試験科目の一つでもあります。合格を目指すためだけに勉強するのではもったいない。行政の制度、管理、政策を深く理解していたほうが公務員としてより活躍できます。入庁後のことも含め学修する価値のある学問分野です。
また、公務員以外の職を希望する人に対しても、現代社会が直面する諸問題を把握し、社会的課題を解決する能力を身につけるため学修することをお勧めします。