【人文社会学類】山形県東村山郡山辺町での社会調査実習
2026/09/25
社会調査実習は、一般財団法人社会調査協会が認定する「社会調査士資格」の取得を目指す学生を対象とした科目です。様々な講義科目を通じて、社会調査についての基本的なスキルを身につけてきた3年生が、1年間かけて調査テーマや問題関心の選定、先行研究のレビュー、調査計画の策定、質問票の作成、現地でのフィールドワークの実施、データ分析の作業等を通じて、社会調査実習報告書の執筆を行います。
本科目では2024年以降、山形県の中山間地域を対象地とした質的社会調査を行うこととしています。今年は東村山郡山辺町にある、作谷沢地区にて調査させていただいています。今年は受講者が7名いるので、2グループに分かれて調査を行っています。それぞれ、「住民の水環境利用について」「山村社会の歴史と現在について」というテーマを考え、これまで調査計画を検討してきました。
グループで調査計画を検討する学生たち
8月26日、私たちは作谷沢地区を訪れ、初回のフィールドワークを実施しました。まずは山辺町役場作谷沢支所を訪れ、支所長の寺嶋政之さんより、作谷沢地区の紹介やこれまでの地域づくりの取り組みについてお話を伺いました。学生からも、事前に考えてきた質問をさせていただきました。
寺嶋さんからお話を伺う学生たち
その後、作谷沢地区内にあるそば屋、「そば処 弁天」さんを訪れ、昼食を食べました。ここは農事組合法人「作谷沢そば生産組合」が運営しており、そばの生産段階から一貫して行っています。わさびも湧水を活かした作谷沢地区の特産品で、作谷沢地区の営農実践の一端を味わうことができました。
そばに舌鼓を打つ学生たち
午後はまず、作谷沢地区内の現地観察を実施しました。写真の風景は、湧き水「弁財天」の様子です。白鷹山系からの豊富な雪解け水のため、作谷沢地区では各地から水が湧き、住民の生活のために使われてきました。地区のシンボルになっているのも水の力を受けて回る水車であり、ワサビやマスなど、新たな特産品が生み出されているのも、この水の恵みがあるからだそうです。
湧水の見学をする学生たち
その後学生たちは作谷沢支所へ戻り、グループごとに分かれて住民の方へのインタビュー調査を実施しました。地域について知り尽くした方からのお話からは多くの学びや発見があり、報告書作成に向けてのイメージが深まっていたようでした。
作谷沢地区の多くの方のお世話になり、今回のフィールドワークは無事終了しました。新学期に入ったら、学生たちは今回得たデータの分析作業と、報告書の執筆に向けた作業が待っています。また、調査を振り返って深めた視点をもとにして、11月にもう一度フィールドワークを実施予定です。
山辺町作谷沢地区の皆様、今回は貴重な機会をいただきまして、ありがとうございました。
(文責・人文社会学類 岡田航)