尚絅学院大学

　2025年12月7日のオープンキャンパスでは、学芸員課程の紹介をしました。本学4年生の佐々木里穂さんと角田凜衣さんがプレゼンテーションをしました。

　人文社会学類では、所定の単位を修得することで学芸員資格を取ることができます。これは博物館や美術館などで働くための国家資格で、本学でも多くの学生が取得しています。
　佐々木さんと角田さんはまず「学芸員とは何か」について、分かりやすく説明しました。学芸員とは博物館資料の収集、保管、展示及び調査研究などを行う専門職員で、その職務内容を具体的に提示してくれました。

　学芸員課程の特徴の一つは、3年の夏から秋に学外の博物館で実習を行うことです。実習生一人一人が視野を広げ、様々な文化現象を通して思索するきっかけとなります。
　佐々木里穂さんは八戸市美術館で学外実習をし、その経験を魅力的に話してくれました。「私は地域と美術館のつながりを調べるために八戸市美術館を選びました。地域の人が展示やイベントに関わる姿を見たことは大きな学びでした。また、実習を通して同じ目標をもつ友達も増え、お互いに情報を交換し意見を共有できるようになったことも大きな収穫です。作品を見るだけでなく、保存や調査、展示の意図を考える視点が身につきました」。

　角田凜衣さんは仙台うみの杜水族館で実習をしました。「生き物を扱う展示に興味があったり、動物が好きだったり、ということからうみの杜水族館に決めました。実際にペンギンにつつかれたり、死んだ動物の解剖を見ることができ、とても貴重な体験になりました。まだ開館していない館内を見て回ることもでき、非日常を味わえるのでお勧めです」。
　このように学芸員課程では、美術館や博物館だけでなく、水族館や動物園、植物園などでも実習を受けることができます。文化財などについての専門知識を深め見聞を広めることで、将来社会で活躍するための貴重な経験を積むことができます。
　なにより学芸員課程はとても楽しいので、皆さんも是非受講して下さい！