尚絅学院大学

人文社会学類 お知らせ

【人文社会学類】 山形県酒田市大沢地区でのゼミ合宿

2025/10/23

人文社会学類岡田ゼミでは9月9月から10日にかけて、ゼミ合宿として山形県酒田市大沢地区を訪れました。

大沢地区は2024年7月25日の豪雨で被災し、復興の途上にある場所です。本学では2月3日、大沢集落でまちづくり活動を続けてきた阿部彩人さんと川原綾子さんにお越しいただき、東日本大震災の被災地である宮城で学ぶ私たちに何ができるのか考えるワークショップを実施しました。その際はお話を通じて大沢地区について学びましたが、実際に現地に行かないと分からないことも多いです。2月の経験をもとに学びを深め、地域の実情のリアルを知る機会とするとともに、自分にできることについて考えを深めてもらうきっかけとしてもらう目的で、訪問させていただきました。
まず大沢コミュニティセンターに集合したのち、阿部さんの案内で近くの山へ向かいます。ここには地区のシンボルである、大文字を照らすLEDライトが設置されているのです。残暑厳しいなか、この急峻な斜面を学生たちは一生懸命登りました。

【写真1】山を登っていく学生たち

【写真1】山を登っていく学生たち

LEDライトが設置されている場所まで来ると、配色や設置間隔を確認し、ライトの取り換えや設置場所の調整を行いました。大沢コミュニティセンターから光が良く見えるように、それぞれのライトがそちらに向いているのか確認し、方向の調整を行いました。

【写真2】阿部さんに教わりながらライト調整作業を行う学生

【写真2】阿部さんに教わりながらライト調整作業を行う学生

作業のあとは大沢コミュニティセンターへと戻り、住民の方から、大沢地区での暮らしについて、昔の大沢地区について、そして昨年の豪雨災害についてなど、お話を伺いました。リアリティのこもったお話を、学生たちも真剣に聞いていました。

【写真3】インタビュー調査を行う学生たち

【写真3】インタビュー調査を行う学生たち

その後、実際に大沢集落を歩き、現場の今を実地から学びました。豪雨災害から1年あまりが経ち、復興に向けて着実に歩みを進める一方、今でも災害の爪痕があちこちに残っていることを学びました。

【写真4】大沢地区を歩く学生たち

【写真4】大沢地区を歩く学生たち

日が暮れたのち、大沢コミュニティセンターへと戻ると、昼間作業した大文字のライトが点灯していました。作業の成果を感じられて学生たちも感慨深い様子でした。

今回の経験は、また大学へと持ち帰り、次のステップとして自分たちにできることをどのように展開させられるか、秋学期からのゼミで議論を重ねます。大沢地区の皆さん、お忙しい中、貴重な機会をいただきまして、ありがとうございました。

【写真5】大沢コミュニティセンターから見える大文字

【写真5】大沢コミュニティセンターから見える大文字