【人文社会学類】社会調査実習~山形県白鷹町での社会調査を行いました~
2024/10/07
9月4日、人文社会学類「社会調査実習」の授業の一環として、山形県西置賜郡白鷹町を訪れ、山村集落の社会調査を行いました。前期の授業を通じて学生たちは、調査のテーマ設定や先行研究の検討、白鷹町についての資料収集や質問票の作成など、この日のために準備を重ねてきました。学生からはそれぞれの興味関心に基づいて、「白鷹町の山村集落における空き家についての実態調査」「高齢者の生活を支えている、コミュニティによる助け合いについての調査」というテーマが考え出され、調査を行うこととなりました。
まず、学生たちは白鷹町立図書館を訪れ、現地でないと得られない図書資料からのデータ収集を行いました。次に、図書館に隣接する役場庁舎にて、企画政策課課長補佐の斎藤久美子さんに、それぞれの調査テーマに即したインタビューを行いました。
【写真1】白鷹町役場でのインタビュー調査の様子
その後、町内鮎貝地区(旧鮎貝村)にある鮎貝コミュニティセンターを訪れ、鮎貝地区内の3集落の区長、町内長の方にインタビューを行いました。インタビューの後は、区長さん、町内長さんのご案内を受け、集落を実際に歩いて観察する、現地調査を行いました。
【写真2】町内長さんより集落のご案内をいただいている様子
初めての社会調査となった学生たちには当初緊張感もありましたが、調査にご協力くださった方々の非常に親切なご対応のなかで、白鷹町への興味関心を高めていたようでした。また、農山村の「人の温かさ」を実感していたことが伺えました。この後学生たちは、データの取りまとめや分析作業を経て、調査報告書の完成を目指します。無事報告書が完成し、単位を得られれば、「社会調査士」資格取得申請のための要件がそろいます。
そのためにこの授業では11月にも白鷹町での現地調査を予定しています。さらなる充実した時間にできるよう、準備をしてもらいたいと思います。そしてご協力くださっている方々にご満足いただけるような、報告書に出来るよう、学生とともに一生懸命頑張ります。
お忙しいところ大変ご丁寧、ご親切に受け入れてくださった白鷹町の皆様に、心より感謝申し上げます。