【人文社会学類】授業紹介 総合実践演習(稲澤ゼミ) 川崎町フィールドワーク&SDGsマルシェ出展
2024/07/10
稲澤ゼミではここ数年、川崎町地域振興課のご協力のもと、3年時に川崎町でのフィールドワーク実習を行っています。文化人類学のフィールドワークは本来「参与観察」といって、人々の暮らしに一定の期間参加しながら社会や文化を観察、分析するものです。とはいえ、大学の授業では、「町で1年間生活する」といった長期の参与観察は時間的にも資金的にも難しいので、ゼミでの実習は、現場に行き、自分の目で見て、自分で体験し、直接お話を伺うといったこと通して、川崎町のことを学ぶという方針でやってきました。
2024年度は、5月12日にお試し移住施設「ENGAWA」にて地域おこし協力隊や地域振興課職員から川崎町や空き家バンクについてお話を伺ったあと、「KURIYA COFFEE ROASTERS」にお邪魔して、コーヒーをいただきながら空き家をリノベーションしての川崎町での暮らしについてお話を聞きました。昼食は町中心部の「麺房 はるそば家」でおそばを堪能し、その後 「イーレ!はせくら王国」を訪問してお話を伺いました。
【写真1】ENGAWAにてお話を聞く
また、6月1日に川崎町商工会にて地域でのお仕事について商工会会長と観光協会会長ならびに職員の方にお話を伺ったあと、3グループに分かれてイーレ!はせくら王国の「カフェ・マル」、ikuto(旧川内小学校)内の「kawauchi cafe」、みっけ学舎ホールを訪問し、実際にそれぞれ食事をしました。「みやぎ川崎SPRING」で集合し、宮城県大河原産業(旧柴田農林)高等学校川崎校の先生から、高校生が町で行っている〈カワサキクエスト〉の取り組みのお話をきいたあと、地域おこし協力隊隊員から「株式会社Blue First」の町の空き家を活用したビジネスのお話を伺いました。その後に「茶舗 福ノ葉堂」でお茶やコーヒをいただきながら川崎町でのリノベ、起業のお話をしていただき、基本的なお茶の淹れ方を教えていただきました。作る人がいなくなってしまった川崎茶を復活させて町を活性化させようという志に共感しました。
【写真2】 「はるそば家」での食事
町の方々お世話になってばかりでは心苦しいので、自分たちの知る川崎町の良さを発信しようということで、大学主催のSDGsマルシェに出展しています。今年の6月30日のマルシェでは、『チョコっと川崎〜空き家がお店に〜』と題して、空き家をリノベーションしたカフェなどを紹介しました。また、調べたことをポスターにまとめるだけではなく、その際に、「川崎茶」試飲(数量限定)コーナーを設置し、町の観光PRキャラクターチョコえもんにも応援に来てもらいました。
【写真3】福ノ葉堂にて、お茶の淹れ方のレクチャーを受ける
マルシェ当日学生たちは、緊張しながらも川崎町によさを一生懸命伝えようとしました。なんと、お忍びで会場にお越しの支倉常長様にも応援していただけました。↓
https://x.com/datenokousyonin/status/1807264283975389262
来場者に合わせた質疑応答や、相手のタイミングを見ての説明など、初めての体験でうまくいかなかったことなどもあるようですが、こうした経験を積むことで学生はさらに成長できたのではないかと思います。
【写真4】手作りのお茶試飲ポップ
川崎町の皆様には、ご多忙な中で学生を受け入れ、貴重なお話をしていただけていることを改めて感謝いたします。今後も川崎町をはじめ地域社会で学生が学び、成長できるような取り組みをしていきたいと思います。
7月13日と8月3日のオープンキャンパスにて、同じ人文社会学類の大川ゼミ、渡邊ゼミとともにマルシェでの出展内容も展示しますので、気になる方はぜひいらしてください。
※オープンキャンパスではお茶の試飲はありません。ごめんなさい。川崎茶に興味がある方は、福ノ葉堂におでかけください。
【写真5 SDGsマルシェでの出展】