【人文社会学類】授業紹介「ストーリー制作論」(中山悟視先生)
2023/08/05
人文社会学類2年後期の科目「ストーリー制作論」の紹介をします。この科目は、5つの学問領域の中の[メディア表現領域]の中でも、「言語」というメディアに関する学びを深めるための授業です。
ストーリー/物語を科学する
15回の授業の前半では、「物語論」について講義をします。物語論(ナラトロジー)は、物語や語りの技術・構造について研究する学問分野です。物語論の知見から、視点や語り手の人称などといった物語の基本的要素を、いくつかの物語形式を例にとりながら紹介し、物語がいかに作られているか、また代表的なジャンルや物語のパターンにはどのようなものがあるか、といったことについて広く講義します。
グループ制作活動の様子
ストーリー/物語を制作する
物語の基本的要素を踏まえて、学生は物語を作っていきます。短いストーリーを一人一人に作ってもらう課題を経て、最終課題では、5人から8人程度のグループで10,000字から14,000字に渡るストーリーを制作してもらいます(写真1はグループ制作活動の様子)。こうして制作したストーリーは、『課題作品集』(写真2は2022年度の作品集)としてまとめられます。
2022年度の作品集
発表する
グループごとに制作したストーリーの内容について、報告会を実施しています。自分たちが協力して作ったストーリーの面白さやグループのオリジナリティなどについてグループごとの方法で発表しています。
ストーリー/物語の機能や構造について理解を深め、実際にストーリーを作る基本的な実践能力とそれを報告するプレゼンテーション能力を身につけることが、この授業の目標となっています。