【人文社会学類】授業紹介 動植物と生息環境
2023/08/02
尚絅の森を中心に現場を交えた授業
共生環境領域の2年生前期に開講される授業です。日本の特に東北に生息する動植物と、それらが生息する環境について学びます。といっても、限られた時間の中で取り上げることが出来るいきものはごく一部。森林環境については大学内の森林「尚絅の森」に生息するいきものを紹介し、現場も交えて授業が展開されます。
こちらにはまったく気づいていません
前期の授業なので現場に出られるのは4月から7月まで。8月以降、翌年の春までの情報は写真や動画で記録をとって紹介しています。夏の「何か」が無いか森の中を歩いていると・・・目の前にカモシカがいました。まったくこちらに気づく様子もなく、草を食べています。
カモシカは大学構内に現れることもあるぐらいこの周辺では身近ないきものですが、森を歩いていると10回に1回ぐらいの割合で出会います。大学で飼育しているヤギより一まわい小さく、もこもことした毛皮でやさしそうな見た目ですが、ブーブーと鼻を鳴らして威嚇してくることもあります。学生を連れて散策している時にも現れてくれたらよいのですが、話声がすると姿を見せません。
トウゴクミツバツツジ
学内には、動物にも植物にもちょっと珍しい「レアキャラ」がいます。学内というより、宮城県がその土地柄、北限や南限になりやすいことも関係しています。地球温暖化によってその特徴が少しづつ変化していたり、人間活動によって変化していることなどもを含め、授業では、植物の四季折々の変化や、動物の様子、それらの生息する環境の条件やかかわりなどを学びます。動植物と「共生」するためには相手のこと、相手が生息する環境のことを良く知らなくてはなりません。自然やいきものとどのように共生していくか、人間の暮らしを豊かにするために、より良いものにするために、その材料となる知識を学びます。
ヤマコウバシ