尚絅学院大学

人間学専攻 お知らせ

大学院人間学専攻の教職課程認定について

2018/02/21

 昨年12月4日に開催された中央教育審議会教員養成部会において「平成29年度教員の免許状の所要資格を得させるための大学の課程の認定」が行われ、尚絅学院大学総合人間科学研究科人間学専攻の専修免許状教職課程の認定がなされました。本認定によって、平成30年度から中学校教諭専修免許状(社会)・高等学校教諭専修免許状(公民)の教職課程が開始されます。

 

 人間学専攻の基礎となる人間心理学科は、当学科の教育研究分野と相当関係のある中学校教諭一種免許状(社会)及び高等学校教諭一種免許状(公民)の教職課程を設置しています。両教職課程においては、学士課程での専門分野(人間学系及び心理学系)を履修し、教職に必要な知識及び技能、教科指導や生徒指導等に関する資質能力を身に付け、中(社会)及び高(公民)を担当する教員として求められる専門性の基礎を確保しています。

 

 一方、教職課程を履修している学生の皆さんが教育実習事後指導や教職実践演習で訴えていることは、より深い教材研究や、生徒の成長を支える教員としての人間性の深みの必要性です。教育実習で実際の教育活動を行い、生徒の学習活動に触れることによって、あらためて教員としてのより高い資質能力を身に付けることを学生の皆さんは求めています。教科指導や生徒指導の技術的な問題は経験を積むことによって解消される面もありますが、これらの活動を支える教員としての在り方、そして人間としての在り方を絶えず問題にし、探求し、実現しようとする高度な素養を修得することを求めています。

 

 他方、社会の変化が激しい現代において、そして新しい知識・情報・技術が文化や社会のあらゆる領域でその重要性を増す知識基盤社会において、さらに人間の生活のあらゆる領域で文化的な共有化と対峙化が同時に地球規模で急速に進むグローバル社会において、教員にもそれらに対応しうる資質能力を身に付け、向上させ、自ら学修し続けることが求められています。

 

 人間学専攻は、これらの学生の皆さんの求め、社会の求めに応え、人間の共生とその社会の構築に貢献できる人材を養成します。このことは、平和で民主的な国家・社会の形成者として必要な公民的資質を養うことを目標とする中(社会)及び高(公民)を担当する教員としての専門性をより高度に確保することに相応します。

 

 学士課程で教職課程を履修している学生の皆さんはもとより、現職の先生方、一種免許状(社会・公民)をお持ちの方で専修免許状に関心がある社会人の方々は、人間学専攻の教育研究の理念、教育課程の概要・特色を是非ご参照ください。

 

 なお、人間学専攻の教職課程に係る授業科目や年間の授業計画等の詳細については、2018年度学生ガイドブックや教職課程センターのホームページをご参照ください。

 

(人間学専攻主任 目黒恒夫)