人間学専攻院生室からのお便り(その4)
2017/11/17
~近況報告~
秋の半ば、キャンパスの木々の葉も紅葉に満ちていましたが、少しずつ葉も落ち、もうすぐ冬の季節を迎えます。今年の夏休みは、ゼミや報告会がありましたので院生室に来る日が多くありました。院生各自、研究を進め、一歩二歩でも前に進むことができたことと思います。
(秋の講義棟です)
研究に際して、自分の研究テーマと重なる論文を読み、「このように解釈されるのか」「そのように理解されるのか」「自分の研究の参考文献に使いたい」と思えるものに出会ったとき、高揚を感じます。その論文やそこで示されている参考文献は自分自身の視野を大きく広げてくれます。
時折、「なぜ、これほどの時間を費やしているのか」と思うことがあります。「このような調査でよいのだろうか」「このような研究ノートの取り方でよいのだろうか」「今、行っていることが研究成果につながるのだろうか」と。成果につなげることは難しく、また成果を出すための準備活動は多くの時間を費やします。しかし、多くの時間をかけて考え、悩み、つまずき、前に進めず、さらに考えて新たな意味づけを生み出していくことは、院生としての成長につながると思います。
授業以外の時間を研究に費やすことはこれまでと変わりませんが、一日中、文献とパソコンに向かうだけではなく、休憩の時間をつくり、音楽を聴き、院生同士で軽い話をし、めりはりをつけています(いつも軽い話をしている訳ではなく、研究の話も勿論します)。
やはりメリハリをつけることが大切だと思います。授業と研究、どちらも怠ることなく新たな発見を目指して頑張っています。
(総合人間科学研究科人間学専攻 院生:綱田 祥子 ツナダ サチコ)