きくらげプロジェクト
2024/03/17
ラーメンや中華炒めに欠かせない「きくらげ」。水を加えると蘇る、生命力あふれるこの「きのこ」は、名取市沿岸の再生と希望を象徴します。仙台空港隣で育つきくらげが地域に復興と未来をもたらすよう、株式会社一路、名取市、尚絅学院大学が連携し取り組んでいる、研究と活動内容を紹介します。
1. 本学の取り組み紹介
きくらげの普及と消費拡大を目的に、2021年5月より株式会社一路(旧:東日本ハルカ株式会社)と連携し、名取市産学官連携促進事業の一環として「きくらげに関する研究調査」を実施しています。本学の健康栄養学類における卒業研究、挑戦プログラム、卒業研究基礎演習に取り組む履修生を中心に、学生たちは研究や地域活動において重要な役割を担っています。地元住民との交流は、学生にとって価値ある経験であり、大学での学びを実際の活動に活かす絶好の機会となっています。これらの体験は、学生たちの学びを一層深め、知識を実践で試す場を提供しています。
「きくらげ研究プロジェクト」が始まりました 2021.07.13
【開催報告】きくらげの研究展示を行いました 2022.08.26
「Mix名取フェスタ~健康タウンプロジェクト~」に参加しました 202211.18
【参加報告】ふるさと名取秋まつりに参加しました 2022.11.04
イオンモール名取で展示「持続可能な食の未来へ 地元農産物で学ぶSDGs」を行いました 20230918
イベントできくらげを紹介しています
2.名取市で栽培されるきくらげ
株式会社一路は仙台空港となりの敷地で震災後にきくらげ栽培に着手しました。湿度と温度管理がオートメーション化された近代的なハウスで、きくらげが栽培されています。きくらげに最適な環境と、厳重な衛生管理で、完全無農薬を実現しているそうです。収穫して洗浄されたきくらげは、広い敷地を利用した天日乾燥するのでビタミンDが豊富です。
名取市の農場で天日乾燥されるきくらげ
3. きくらげトピックス
食品成分表では、きくらげは3種類、黒きくらげ、あらげきくらげ、しろきくらげです。
小型で薄いきくらげ(黒きくらげ)、大きくて肉厚で白い裏毛をもつあらげきくらげ(裏白きくらげ)、薄くて白い白きくらげがあります。国産のほとんどが、あらげきくらげとされています。あらげきくらげは、ビタミンD2の含有量が高いのが特徴です。
4. 乾燥きくらげの戻し方
乾燥きくらげを水に漬けると、元の重さの4~10倍に戻ります。戻す時間は製品や水量、水温によって異なりますが、一般的には、10gのきくらげをカップ2杯くらいの水に30分から2時間浸すことで十分です。タッパーなどに入れて、少なめの水(10 gに1/2カップ程度)で前日から冷蔵庫で戻すと、簡単に食感を最大限に楽しむことができます。
お好みの戻し方
- 時間に余裕がある場合:
- ひたひたの水で冷蔵庫の中で6時間以上。
- 早く戻したい場合:
- かぶるくらいの水または湯で室温で20分~2時間。
- 超特急で戻したい場合:
- 柔らかくなるまでゆでる。沸騰後2~10分程度。
それぞれ、微妙に食感がちがいますが、どの方法でも問題なく戻ります。
料理方法にあわせて、効果的な戻し方をためしてみてください。
左が乾燥きくらげ、右がもどしきくらげ
5. きくらげを利用したレシピの紹介
アレンジ無限大!中華炒め
掲載開始日 20240317
最終更新日 20240408
きくらげと卵の中華炒め