いちごで和スイーツ~いちごの白玉~
2000/03/15
いつでも春を楽しめる、やさしい香りのいちご白玉。ジャムやシロップの保存食を活用した、自然ないちご色の美しさと、冷えてもやわらかな食感が魅力です。アレンジ自在で楽しいティータイムを。
シロップとサイダーでカクテル風に
作り方
1. ボウルに材料をすべて入れ、生地が手やボウルにつかなくなり、耳たぶくらいの柔らかさになるまでこねる。
2. 生地を直径3 cm程度に丸めて真ん中をくぼませる。
3. 沸騰水中に入れ、すべての白玉だんごが浮いてきたら1~2分ほどゆでる。氷水をはったボウルにとる。
4. 容器にいちごシロップ(分量外)、白玉だんごの順に盛り付け、最後にサイダーをお好みで注いだら完成。
白玉は中央をくぼませます
調理ポイント
・だんごの生地がボロボロする場合は水を少しずつ加えてよくこねてください。
・白玉だんごを氷水に長時間浸けておくと、硬くなります。十分に冷えたら取り出しましょう。
しっかり浮いてから1~2分待ち取り出します
ちょっとアレンジ
いちごシロップと水の代わりに、白玉粉50 gにフレッシュジャムの実の方、50 gを細かく刻んで入れると、手順の写真のような色合いが濃くなります。ジャムはシロップごと加えてもOK。あとはレシピ通りです。もちもちした白玉だんごの食感と果肉のプチプチ感が楽しいです!
漬けすぎると固くなるので注意
キッチンでサイエンス
お豆腐白玉に応用したい?
和スイーツに詳しいなら、いちご入りのお豆腐白玉はどうだろう?と思うかもしれません。確かに白玉だんごにお豆腐を使うと、食感がもっとなめらかになっておいしいですね。でも、いちご白玉に応用するのは待ってください!条件によっては、カワイイいちご色が、紫色というか、青白いというか、不気味な色になってしまうかもしれません。
色の変化には、いちごの色の成分、アントシアニン(アントシアン)が関係しています。いちごの赤色は、酸性(酸っぱいとき)だと赤いのに、中性にすると紫色になってしまうのです。いちごは甘酸っぱいので普段はきれいな赤色ですが、お豆腐は中性近くなので、加える量やお豆腐の種類によっては、色が変わってしまうときがあるのです。
アントシアニンって何?
花や果物の赤・紫・青色で、水に溶けやすい色素です。紫キャベツを酢につけると赤くなります。これは酢が酸性で、アントシアニンは酸性で赤くなる性質があるからです。梅干しの赤色も赤紫蘇の色素のアントシアニンが梅干しのクエン酸で酸性だからです。アントシアニンは、中性やアルカリ性の環境では、紫色になったり、色が薄くなってしまったりします。
酸性・中性・アルカリ性・pHって?
液体の性質は酸性・中性・アルカリ性で表します。酸性はレモンや酢のように酸っぱいもの、中性は牛乳や卵のようにどちらでもない状態です。アルカリ性の食材には重曹やこんにゃくがあります。
pHは酸性・中性・アルカリ性を0から14までの数字で表現したもので、7が中性で、7より小さいのが酸性側、7より大きいのがアルカリ性側です。例えば食酢はpHは3前後です。水の中にある水素イオンの量でpHが決まります。
by きらきら!いちごプロジェクト
掲載日 2024年3月15日
あんことクリームで和スイーツにアレンジ