【健康栄養学類】後期授業がはじまりました
2023/09/21
キャンパスに学生が戻ってきました。早速、講義開始です。
今日は久しぶりに暑さもやわらぎ、過ごしやすい天気となっています。暑くて熱い夏休みも終わり、疲れもあるとは思いますが、体調管理に気を付けて、充実した後期を過ごしてほしいと思います。
2023年後期スタート
この日は一生年は食品学実験Ⅱの実験講義でした。実験のチュートリアル的な食品学実験Ⅰを経て、いよいよ本格的な食品学実験です! 実験の目的、測定原理、器具の操作方法、得られたデータの見方やまとめ方、考察の方法など、丁寧に解説しています。
卒業後に実験に関わる学生は少ないと思いますが、背景調査→計画立案→実行→報告と振り返り、の実習の進め方は、どの職場でも役に立ちます。
食品学実験Ⅱの実験講義中
前期を振り返って
今年は学生の様子を紹介していなかったので、食品学実験Ⅰで前期を振り返りたいと思います。半年前の、初顔合わせの一年生の様子です。初回は自己紹介を中心に行いました。付箋に、自己紹介を書いてもらい集めて回覧します。
実験初日の顔合わせ
本学は実験経験という点では様々なバックグラウンドをもった学生が在籍しています。特にここ数年はコロナの関係で、実験をする機会も少なかったように感じます。実習は、試薬の作り方や、中和滴定、pHの測定方法といった実験手技の基礎から学んでいきます。
中和滴定
前期後半になると、食品を使った実験も多くなります。写真は油の劣化度判定です。試験紙による劣化度判定は、pH試験紙と同じ原理で、油脂の不純物の酸や、劣化によって生じた酸を判定しています。
三角フラスコの方は油脂による酸化の違いを調べています。過酸化脂質(油脂の初期酸化物)はヨウ素イオンを酸化してヨウ素に変えるので、初期酸化が進んだ油の三角フラスコは、ヨウ素で黄色くなっています。
実験のあとは、講義で習った知識を使ったり、自分で調べたりしながら考察を書きます。学生にとっては大変かもしれませんが、やりがいがあり専門知識も身につく実験であってほしいと毎年課題を見直しています。
試験紙による劣化度判定
今年も学生同士、協力しあって実験ができていたように思えます。後期になってもこの調子で充実した学生生活を送ってほしいと思います。
ヨウ素イオンの酸化反応を応用した過酸化脂質の検出