尚絅学院大学

健康栄養学類 お知らせ

【健康栄養学類】  「食品開発論」の紹介

2022/07/13

 8月OC企画 「食品開発論」で商品企画 に先立ち、食品開発論を紹介します。食品開発論は「食生活の多様化の中で、消費者のニーズをとらえ、新しい食品・メニューを企画・開発する過程を、実例を含めて学ぶ」科目として、2019年の改組に伴い3年生に新設した科目で、2021年9月からスタートしました。

食品開発論とは

 食品開発論は健康栄養学類としては数少ない他学群開講科目です。健康栄養学類の学生を中心に、心理学類、人文社会学類の学生も受講しました。15回の授業の前半では、経営学の張教授と、食品学の赤坂教授が、それぞれ専門領域の視点から食品開発に必要な次の知識と話題を提供しました。

 ○ 食品にかかわる法律
 ○ 食品の機能性
 ○ マーケティング
 ○ 食品の評価
 ○ 表示・パッケージ

地場の食材を生かしたメニューの試作例

地場の食材を生かしたメニューの試作例

商品企画発表会に向けたグループワーク

 後半3回は企画案の作成と発表を行いました。6グループにわかれ、「地場の食材を生かしたメニュー開発」として次のテーマのどちらかを選び、学類の垣根を越えてグループワークに取り組みました。

テーマ1  郷土料理の減塩レシピ
テーマ2 スペイン料理の認知度を高めるためのレシピ

 限られた時間の中でしたが、企画案とプレゼンテーションの作成にとどまらず、グループ毎に企画を持ち帰り試作を重ね、企画の問題点や改良点の検討を自主的に行っていました。

対面とZoomのハイブリット発表

 授業最終日に各グループが質疑を含めた10分の持ち時間で商品企画発表を行いました。ユニークなアイディアを具体化させたもの、創意工夫あるレシピの考案、データを元づき説得力を高めた説明など、各グループが工夫を凝らしたプレゼンテーションを展開しました。
 コロナ警戒下のため一部のグループはZoom発表でしたが、スムーズな進行に新時代の到来を感じさせる発表会でした。

対面とZoomのハイブリット発表会

対面とZoomのハイブリット発表会

 栄養価や地元食材の活用、食感・いろどり・風味などの工夫から、ユニークなネーミングやターゲット層への訴求の方法まで、授業で学んだ内容を生かして様々な企画が披露されました。
 中には、市内のレストランと共同でメニュー化する方向で企画の実現に向け活動を続けるグループもあり、更に今後の展開を期待したいと思います。

学生からのコメント(抜粋)

* 学んでいる分野が違う方と同じ目標にアプローチすることが出来て貴重な経験になりました。自身が他の授業で受けたマーケティングの考え方のターゲットの絞り方を今回のプレゼンテーションに組み込むことが出来,その部分を先生に指摘してもらえたことが嬉しかった。

* 健康栄養学類の授業は今まで一つも受けたことが無く、今回の食品開発論が初めての授業だった。授業を受けていく中で、食品から与えられる効果、色の使い方と効果、その食品のマーケティング方法など様々なことを学ぶことができた。また、授業回数の終盤に行った減塩した食品の開発案をグループで考える時間は、今まであまり馴染みのなかったテーマでコミュニケーションを取ることができたため、とても有意義な時間だった。

* 今回のようにグループで商品開発することで、様々な人の意見や商品の選び方を知ることができ、企画がより面白いものになったと思った。今後も、様々な人の意見や新しい技術に触れ、アイデアの幅を広げていきたいと思った。

* 他学類の方とのグループでしたが、違った視点から意見があったり、発表を通して仲良くなることができ、楽しく商品開発をすることができました。

*今回の授業を通して食品をより美味しく、色んな方に食べてもらえるような工夫を考えることは、初めての経験だったため、とても貴重な体験となったと感じる。

*食品開発やマーケティングについて学び、とても興味深いと思いました。郷土料理の減塩レシピをテーマとして、班のメンバーと話し合い、レシピを考案する中で、どうすれば伝わりやすくなるか等を考える機会にもなりました。

*商品開発には様々な視点から多角的に物事をとらえることが必要であり、よく考えられて商品が作られていることを知ることができました。

*マーケティングや味の相乗効果など開発するにあたって必要な知識を学習した上で、郷土料理の減塩レシピや新メニュー開発を行うことでより実践しやすく感じました。

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