尚絅学院大学

健康栄養学類 お知らせ

【授業紹介】 健康栄養学類 入学時の不安解消Q and A

2020/03/11

入学後、すぐに始まる講義。
以下の疑問を、授業紹介も兼ねて担当の先生に聞いてみました!
 1.パソコンは必要ですか?
 2.教科書は予め準備するのですか?
 3.料理ができないと入学後困りますか?
 4.化学はどんな勉強をしたらよいですか?
 5.数学が苦手です。必要ですか?

1. パソコンは必要ですか?

パソコンを使った資料作成実習の例

パソコンを使った資料作成実習の例

管理栄養士に必須な情報収集・解析で強力なツールになるパソコン
実習担当の先生に、パソコンの購入が必要かを聞いてみました。


健康栄養情報論・健康栄養情報実習 (1年後期)

健康栄養情報論・情報実習では、データの収集・解析・まとめ方、また情報を発進するために必要なプレゼンテーションの方法について学びます。
実習では、1人ずつパソコンを使用して課題を行います。

パソコンは買った方がいい?
現代においてパソコンは必須のツールです。学習のためだけではなく、自分のために、マイパソコンを持ち、慣れ親しむことをお勧めします。「入学前に購入しなきゃ」と焦る必要はありません。機能も値段も幅広いので、自分に適した物をじっくり見極めればいいと思います。いつでも相談に乗りますよ。


                 

2. 教科書は予め準備するのですか?

シラバスで指定された教科書は入学後に大学生協で購入できます。
一年前期の主な授業について、教科書をどのように使用しているか聞いてみました。

 

食生活論 (1年前期)

人間にとって「食べる」とはどのようなことかを多方面から取り上げるとともに、食生活における変遷をたどりつつ、現在の食生活が抱える問題点について学びます。
授業は基本的に教科書にそって行います。教科書に掲載されている統計データや図表、ワークシートを使用したグループワーク等も行います。
 

食品学Ⅰ (1年前期)

食品学Ⅰは、食べ物について最初に履修する科目で、調理学や栄養学などで必要な基礎知識を学びます。
水分、五大栄養素、嗜好成分といった食品の成分の機能や、成分同士の反応などを学習します。
教科書の図表の解説を中心に講義を行い、課題も教科書の範囲から出るので、必ず使います。
副教材として、食品成分表も使います。
 

栄養有機化学 (1年前期)

たんぱく質や脂質、糖質、ビタミンなど食べ物や体を作っている物質のほとんどは有機化合物と呼ばれる仲間です。
有機化学とは、このような生物にかかわる有機化合物の化学で、栄養有機化学は食品学や調理学、生化学、栄養学などの基礎となります。
授業は教科書の内容に沿って、パワーポイント資料を用いて行っています。
教科書は予習や授業の理解を深めるための復習に使ってもらっていています。

栄養有機化学で使う教科書は、食品学実験など他の授業を理解するのに役立つこともあります。
折角購入したのなら、工夫して使い倒しましょう!

3. 料理ができないと入学後困りますか?

包丁の使い方は練習の回数が大事

包丁の使い方は練習の回数が大事

管理栄養士というと料理上手のイメージがありますね。
特訓とか必要ですか?

 

調理学実習Ⅰ・Ⅱ1年(前期・後期) 調理学(1年後期)

料理は、できないよりはできた方が良いです。少なくとも、入学時までに“基本的な包丁の使い方”(小口切り、せん切り、みじん切り、皮むき等)ができるようになっていた方が良いですね。
というのも、調理学実習は1班6人前後で2~4品作ります。チームワークと段取りが大事。きちんと周りの進捗状況を見て、自分がどう動くか?を判断できなければ、授業時間内に終わらない!なんてことも…。
実習中に周りを見る余裕を持つためには、各々が最低限のスキルを持っていること(いっぱいいっぱいにならないこと)が大切です。
最初から上手な人はいません。“地道に、コツコツと”です。

4. 化学は何に重点をおいて準備したらよいですか?

化学がわかると他の科目が楽!

化学がわかると他の科目が楽!

医・薬・看護など健康に関わる専門職との共通言語とも言われる化学。
一年ではどんな項目が大切でしょうか?

基礎化学 (1年前期)
高校の化学基礎と大学での学びをつなげる科目です。
食材が料理に、栄養素がエネルギーや体の構成成分に化ける過程を説明するときに化学知識が役立ちます。
講義では構造式や物質量の他、粒子の結合、物質の三態、pH、中和反応や酸化還元反応、化学反応式などを中心に、健康栄養を学ぶための応用の視点で解説します
丸暗記が悪いとは言いませんが、知識を使いこなすためにはなぜそうなるのか?の理解が特に大事です。
高校の化学が難しければ、中学理科の化学から復習しておくのもよいでしょう。

栄養有機化学 (1年前期)
有機化合物の化学変化を視覚的に理解するうえで化学構造式を使って説明することが多いので、化学構造式を理解するための基礎を固めておくとよいでしょう。
高校の化学基礎では有機化学について詳しくは扱っていませんが、やはり基本的なことなのでしっかり復習しておくことが必要です。
特に、元素の成り立ちや原子・分子、化学結合、物質の変化を表す化学反応式についてはしっかりマスターしておきましょう。
また、化学的な用語を正確に理解しておくことも大切です。似ている言葉でも意味が全く異なるものもあり、混乱する原因になります。
化学まで履修している人は、有機化学の分野についても理解を深めておくとよいでしょう。

 
食品学や栄養学の土台になる化学基礎・化学ですが、入学までの学習到達度に差があることも事実です。
とにかく、何事も一歩づつです。

入学が決まっているみなさんは、入学準備プログラムの該当箇所は充分に理解できるようにしておきましょう。

5. 数学が苦手です。必要ですか?

比色による定量実験

比色による定量実験

食品学実験Ⅰ・Ⅱ 調理学実習Ⅰ・Ⅱ (1年前期・後期)

数学としては、平均と標準偏差や、簡単な一次方程式は実験でよく使います。
指数の基本も少し使います。
標準偏差などの計算にはExcelなどのツールを使うと便利ですが、原理は理解しておきましょう。

食品成分表の水分量やタンパク質量の算出のされ方を理解するため、色々な定量実験も実施します。
調理や献立作成では様々な成分計算が必要です。

単位当たりの量や比率、パーセントの応用は意外と難しいもので、時にはグルーブで力を合わせてがんばっています。
これらの基礎はしっかりと復習しておきましょう。


例えば、だし汁150gを使って塩分濃度0.8%の汁物を作るには、醤油(塩分濃度14.5%)が何g必要で、それは何mLか。
※醤油は小さじ1杯(5mL)6g
…というような計算は、美味しい料理を作るために必要です。皆さん解けますか?


不安になってきた方に。

 

基盤演習Ⅰ(1年前期)

大学の学びにスムーズに適応するために、必要で基本的な知識を習得するための科目です。
単位や濃度計算の基礎も3回にわけてとりあげています。



 
みなさんの不安解消にお役立ていただけたら幸いです。

授業の詳しい内容は下の健康栄養学類のリンクで確認してください。
新入生・受験生のみなさんで分からないことがあれば下記リンクからお問い合わせください!

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