【教職課程センター】現場の先生方から学ぶ(2)
2021/08/23
教職課程センターは、学生が「教育的愛情と人間性にあふれ、未来を担う人材を育てる使命感と情熱をもった教師」として成長していくことを願い、各学科・学類との連携の下に様々な支援を行っています。
気仙沼市立中井小学校 櫻井校長先生をお招きして
櫻井校長先生
先日、学校教育学類の2年生が「基礎実習」の講義の一環として、気仙沼市立中井小学校の櫻井美佐子校長先生から、『中学校教員の魅力と働きがい、取り組むべき教育課題』をテーマにご講話をいただきました。今回は、その様子を講義担当の佐々木健太郎先生から伺いましたので、紹介します。
中学校教員の魅力と働きがい、そして課題
熱心に学ぶ学生たち
櫻井先生は、中学校の保健体育科の教員としてキャリアを積まれてきました。その原点となる中学校、高校での部活動のご経験についてお話してくださいました。熱意をもった恩師の先生との出会いが櫻井先生の人生を方向付けたとのお話に、共感する学生も少なくなかったようです。先生ご自身の経験を通して、子供たちの将来に大きな影響を与え得る教職のやりがいと魅力を教えていただきました。教え子が卒業した後も連絡を取り合い、成長した姿を見る機会が多いことも中学校教員ならではの喜びであるとのことでした。
一方で、中学校現場の厳しさについても教えていただきました。部活動と日々の業務の両立の大変さや、休日の忙しさなど、学校の現状を赤裸々に語ってくださいました。このような状況の中で、現在は校長先生として先生方の職場環境を少しでも改善しようと努めていらっしゃることも、学生には心強く感じられたようです。
未来を担う子供たちのために
また、気仙沼で教職を送られてきた櫻井先生は、東日本大震災を経験されました。現在では、かつてのように海で遊ぶ子供が見られなくなってきた現状を踏まえ、地域の方々と連携し、授業を通して地域の自然の豊かさを伝えるための取組みをなさっているそうです。地元「気仙沼」の復興、未来を担う子供たちの教育に対する強い使命感を感じさせられるお話でした。 講話後の質疑応答では、学生からも活発な意見や質問が寄せられ、充実した90分間となりました。
学生からは、次のような感想が寄せられました。
「中学校教員の魅力の一つに、『生徒の成長を身近で感じられること』とあり、自分自身もその魅力を感じることが楽しみです。生徒から学ぶことが多くあると思うので、生徒と共に学校生活の中で成長していきたいと思います。」
「教員というのは、子供たちに人間性を見られるものだと思います。櫻井先生の人間性は、学生時代に育まれたものが大きいのではないかと感じました。私も人としての魅力を高めるため、学生である今を大切にし、日々、精進していきたいです。」