【教職課程センター】現場の先生方から学ぶ
2021/07/10
教職課程センターでは、教職を目指す学生が「教育的愛情と人間性にあふれ、未来を担う人材を育てる使命感と情熱をもった教師」として成長していくことを支援しています。
学校教育学類2年生の「基礎実習」の講義
太田校長先生
教職課程センターでは、各学科・学類の求めに応じて、講義の一環として行われる学校見学や、現場の先生方を招いて講話を頂戴する際には、学校や講師の先生方との連絡調整にあたるなどの協力態勢を取っています。
今回は、講師に石巻市立万石浦小学校の 太田 文子 校長先生をお招きした学校教育学類2年生の「基礎実習」の講義について、担当の佐々木健太郎先生からお話を伺いましたので、紹介します。
小学校教員の魅力と働きがい、取り組むべき教育課題
講話の中の演習
今回の講義は、学校見学の事前学修として実施したもので、太田校長先生からは、『小学校教員の魅力と働きがい、取り組むべき教育課題』をテーマにご講話をいただきました。 講話はまず、小学校の魅力について、子供たちの生き生きとした写真のスライドショーを基に五感に訴えるお話から始まりました。学生は、たちまち先生のお話に引き込まれたようでした。
その後、東日本大震災のご経験を交えた防災教育、学力向上のための取組、そして、昨今のコロナ禍への対応など、学校現場に生じている教育課題とその対応に関して、具体的にお話しいただきました。
また、先生は、「机間指導」や「学び合い」など、実際の授業場面を想定した演習形式でご講話を進めてくださいました。学生にとっては、あっという間の90分間だったのではないかと思います。 講話の締めくくりでは、教員に関わらず社会人になることの大変さ、求められる覚悟など、社会人になる心構えについて、そして、「人としての魅力磨きを」という励ましのお言葉をいただきました。
学生の感想
学生からは、次のような感想が寄せられました。
「実際に働いている先生から教師の魅力を聞き、改めて教師になりたいという思いが強くなりました。何となく授業を受けていることが多かったのですが、しっかりと目標を立て、覚悟を持って今後の大学生活を過ごしていきたいと思います。」
「コロナウイスの影響で学校行事にも制限がある中で、マスク越しでも伝わる生き生きとした表情で活動に取り組む児童の様子を見て胸を打たれた。以前のように思い切り体を動かしたり、行事を行ったりすることができないことをかわいそうだと思ってばかりいた自分だったが、教師という立場ならば、その中でも児童のために何ができるのかを考え、最大限のサポートをするべきなのだと気付かされた。子供たちに窮屈な思いをさせずに伸び伸びと成長してもらえるよう、教師としての役割をしっかり果たせるようになりたいと思う。」