【国際交流】大連理工大学(中国) 長期留学報告⑥
2018/02/16
中国大連の大連理工大学に留学している首藤加奈さんからの留学報告の第6弾!
前回に引き続き、中国語の方言や発音について奮闘する様子をお届けします。
【首藤さんからの報告】
皆様こんにちは。首藤加奈です。
その後の留学生活についてご報告させていただきます。
前回お話しした「方言問題」ですが、先日訪れた果物屋さんでも直面しました。「17.5元」という発音がどうしても「47.5元」に聞こえてしまうのです…!
店員さんからは「我说広东话。不说普通话、所以你听不懂!哈哈(私は広東方言を話しています。標準語を話していないから、あなたは理解できないのよ! ハハ)」と声をかけられ、前に聞いた「南方の方言」とはこういうことなのか…!と実感しました。
中国の方とお話しをする時は“うまく聞き取れなかったらどうしよう…”と未だに少し緊張するのですが、話していくうちに新しい世界が広がるように感じています。
また、この前訪れた面包店(ベーカリー)で国籍を尋ねられた際、私の「R」の発音が悪く、なかなか伝わりませんでした。その時店主と話していた方が発音を丁寧に直して下さり、その場で中国語の勉強ができました。
このように見知らぬ人と交流することは、日本ではなかなか出来ない経験なので、本当に嬉しかったです。
さて、先日授業の一環で、実際に不動産会社で「部屋を借りる」という課題が出されました。まずはグループに分かれ、どんな部屋を借りたいか、そのためにどんな質問をするかを話し合い、シミュレーションを行いました。いよいよ不動産会社に行くことになった時、肝心な不動産会社がどこにあるのか分からず、道行く人に声をかけ尋ねました。“わからない”という方も足を止めてしっかりと耳を傾けてくださり、人の温かさを痛感しました。その後、親切な方に案内していただき、不動産会社に到着したものの、今度はこの課題の主旨をお店の方に説明することに苦戦しました。
そこで気付いたことは、私は緊張したり自信がない時、発音と声調が曖昧になってしまうことです。また、丁寧に話そうとして長くなり、余計にわかりにくくなってしまうので、簡潔な言い回しに切り替えることを心掛けようと思いました。
この課題を通して、それぞれの学生が実際の生活の中で「あり得る状況」を体験し、様々なことを吸収した機会となりました。
また、今回をきっかけに、頻繁に英語を使っていた学生も汉语(中国語)で話してくれることが増え、チャレンジすることは大切だと改めて実感しました。 (文:表現文化学科4年 首藤加奈)