【国際交流】大連理工大学(中国) 長期留学報告③
2017/12/21
中国大連の大連理工大学に留学している首藤加奈さんからの留学報告の第3弾!
試験に観光、そして太極拳と充実した毎日を送っている首藤さんの様子をご覧ください!
【首藤さんからの報告】
授業も後半戦に入り、次第に内容も難しくなってきました。中でも物事の完了を示す「了」の配置が難しく感じます。
「我学了一年汉語了。」(訳: 私は一年間中国語を学んだ)
「我学汉語学了一年了。」
どちらも同じ意味なのですが、数量が入ることで語順が変わったり、動詞を再度重ねることを学びました。
昨日も練習問題を解いたときに、並べ替え問題に苦戦しました。クラスのレベルを問わず様々な学生が受講していますが、みんなで『なぜそこに「了」を入れるんだ…⁉』と苦戦していました。
先生は「頭で理解することも大事だが、多くの中国人と会話して感覚で覚えることも1つの方法だ。」と教えてくださいました。
私は、よく宿舎の管理人さん(「叔叔」と呼ばれています)と会話しています。 私はリスニングが苦手で、まだ大半は聴き取れないのですが、方言や中国の歴史、地方についても教えていただいています。
最近はクラス全体で中国語にもっと慣れようという意識が生まれています。 クラスメイトは、リスニングや会話はできるが漢字が苦手、私は漢字の読み書きができるがリスニングや会話が苦手、という問題点がありました。 現在、皆漢字表記に慣れ、急成長している姿を見て、私も皆と中国語で説明する、会話を繋げることを頑張っています。
大連での生活にもだいぶ慣れ、友人と近場を観光する機会も増えてきました。先週は「東港」という港町に出掛けました。建物は北欧を感じさせ、別な国に来ているような不思議な感覚になりました。
叔叔(寮の管理人さん)によると、「年配の者からすると東港の地は歴史を見にいく場所だが、若者たちは皆写真を撮りに行くスポットだと思っている」と嘆いていていました。どちらにしても、幅広い年代の方々が訪れ、愛されている場所だと感じました。今度は歴史を勉強してからまた巡ってみたいと思います。
毎週木曜日は太極拳を習っています。始める以前は、ゆったりとしていて簡単そうだと思っていましたが、実はとても体力と神経を使う武術だとわかりました。
まず、軽いランニング、そして丁寧に身体をほぐす準備体操を行います。足首や太腿の付け根をこれでもか!というほど使うので、体操を疎かにするとすぐ身体を痛めてしまうそうです。
最初は型を見よう見まねで行なっていましたが、無理な体勢になり少し身体を痛めてしまいました。次第に流れがわかり、一つ一つの型に意味があることを知ると、少しずつバランスがつかめてきました。(しかし未だにすぐ疲れます。)
講師の先生の、柔らかで伸び伸びとキレのある動きを見るたびに、経験の積み重ねの大切さを痛感します。
「礼に始まり、礼で終わる。」この時間が身体を鍛えるだけではなく、精神も強固なものにしてくれていると感じています。 このような文化体験は本当に興味深いです。
(文:表現文化学科4年 首藤加奈)