尚絅学院大学

国際交流ニュース

「子ども」をキーワードにSDGsを考える

2020/12/18

2020年12月14日、雪がちらつく天気のなか、SDGsアクション委員会と国際交流委員会の共催にて「子ども目線で考えるSDGs」を開催しました。


SDGsが目指す「持続可能な世界」は、大人だけでなく今後主役となる子どもたちにいかに伝えていくか、それもとても重要な課題です。子ども学類1年生を中心に、将来子どもに関わろうと考えている学生、子どもに関心のある学生など約90名が多目的ホールホールとオンラインに集まりました。本企画は、①SDGsの概略を理解し、人それぞれ感じると何かを感じること、②運動あそびを通して子どもの健康、学びについて考えること、を目的に、2つのプログラムから実施しました。運動プログラムについては子ども学類のページでご紹介いたします。


講師は、JICAマダガスカル事務所職員峰直樹氏。講師からは、遠くのぼんやりした印象が強いSDGsを少しでも身近に感じてもらえたらと、日本の子どもを取り巻く保育・教育に関する課題からマダガスカルの子どもの状況等についてお話がありました。現在、6歳児をまさに子育て中とのことで、最後は学生へのメッセージの時間もありました。さまざまな角度から子どもについて考えることで、日本の子ども、世界の子ども、そして自分自身の生活のこと、いつもとは違う視点で考える機会にもなり、学生各自身が考えるSDGsが少し見つかった、そんな時間になりました。


感想を一部ご紹介します。

”子ども目線でSDGsを考えることは将来保育士、幼稚園教諭を目指す身としては大変重要であると感じられた。特に日本社会が変化しグローバル化してきていることから、保育の現場でもグローバルな保育が求められるようになってきている。これこそ多様なニーズに応えるために今からもう一度SDGsについて関心を寄せ情報を集めてみたい”

”命の価値はみんな同じなのに、環境が違うだけでこんなにも差があるのかと思いました。保育士を目指している身としては、子どもたちは日本だけにいるわけではなく、世界中にいるんだということが改めて見えました。必要としてくれてる人がいるならたった一人でもその人たちに向けて支援する気持ちや行動が大切だと思いますし、自分たちが身近なことを積み上げるのは小さなことだとは思いますが、世界中の人がみんなでやれば100にも1000にでもなって、みんなが国を超えてお互いがお互いを支えていけるんじゃないかなと感じました”

”私が考えるSDGsは、これからの世界を守るもの、変えていくものだと考える。子どもが生きやすくなるためには今のままではダメだということを今回の講義で学んだので、みんなが豊かに暮らせる環境づくりを組み立ててくものだと考える。SDGsは別の講義でも一通り触れてきたが、このような映像を使ってより深く学べたのは初めてだったので、世界の現状が知れてとても勉強になった”

”子どもの貧困は実際に日本でも多くなってきているなというのが理解できました。友人にも、経済的に厳しいから大学進学は諦めて就職しようと考えている人がいました。SDGsにある「貧困をなくそう」は日本にはあまり関係ないかと思っていましたが、子どもの貧困もそうだと考えると、私たち大学生にとっても一番身近な問題だと思います”

”SDGsに今まで関してあまり関心がなかったが、今回の講義を通してあまり難しく考える必要はないと感じたため、これからは積極的にSDGsに関して考えられるようになりたいと思った。SDGsとは世界全体の目標になるが分かりやすく言えば世界中の誰もが平等な社会になるための世界中の目標だと感じた。だからこそ他人事と考えるべきものではないと思った”  


国際交流センター/子ども学科 峰 友紗