【国際交流リレーエッセイ 第64回】韓国留学前期を終えて
2024/10/04
国際交流リレーエッセイは第64回目は、2024年度に韓国の協定校・培材大学に留学している人文社会学類3年生の留学体験談です。
2月26日に韓国に到着し、ここまで約半年経ちました。この留学生活を思い返してみると、一瞬で時間が過ぎたと感じました。3月から大学での授業が始まり、主に韓国語の授業を受けていましたが、語学堂での授業は月曜日から金曜日まで毎日朝9時から12時まで授業がありました。授業ももちろん韓国語で進んでいくので、授業中に少しでも気が緩んでしまうと授業の内容が全て理解できなくなることもありました。毎日必死に授業を受けていたのでその分時間が過ぎるのも早く感じたのだと思います。最初は慣れない環境で毎朝早起きするのが大変でしたが、一ヶ月が経つころには韓国での生活も慣れてきて、ようやく楽しいと感じられるようになりました。
夜に撮影した培材大学
韓国語の授業の内容としては、文法はもちろん、聞き取りや読み取りの授業がありました。毎週金曜日はTOPIKの文章を書く能力をつけるための授業も行われました。毎日同じことをするのではなく聞き取り、読み取り、書き取りと韓国語を様々な方法で学ぶことができたので飽きずに勉強を続けることができました。
また、慣れない環境での生活だったので体調管理に気をつけて過ごしました。野菜を食べる機会が日本にいる時よりも大幅に減ったので最初は口内炎ができたり、韓国のミセモンジ(PM2.5)の影響で喉が炎症を起こしたりと小さな体調不良はあったのですが、授業を休むほどの体調不良にはならず、前期の授業は全て出席することができたのでよかったです。現在は夏休み中で、授業があった時よりも規則正しい生活を送ることができていないので、授業が始まる前に早起きの習慣を身につけて後期も体調を崩さないよう過ごしていきたいです。
前期は韓国語の授業以外に学部の授業を一つとっていました。培材大学には日本人の中村先生が在籍しており、中村先生の観光資源解説日本語という授業を履修していました。授業名に日本語と書いてあるように、日本で観光をするときに使える日本語を韓国人の学生と一緒に学ぶ授業でした。韓国人と日本人どちらにも勉強になる資料が用意されていたり、韓国人と日本人がペアになって教科書の例文を読んだりするので、韓国の学生と話す機会が多く、この授業をきっかけに韓国人の友達ができました。この授業を受けている学生は日本に興味を持っている人が多かったので、日本について質問をしてくれたり、私たちの韓国での生活に対してアドバイスをくれたりととても雰囲気の良い授業でした。語学堂での授業を受けていると韓国人との交流が無いため、私にとってこの観光資源解説日本語の授業はとても意味のある授業でした。日本人に用意された授業の資料は日本の文化などが韓国語、日本語で説明がある資料でした。その資料がテストの問題として出題されるのですが、日本語を韓国語に直す問題と韓国語を日本語に直す問題が出題されるので、韓国語の授業では習わないような難しい韓国語の単語を覚えることができました。
観光資源解説日本語で実際に使用した資料
前期は授業だけでなくサークルにも所属していました。私は한울림(ハンウリム)というサークルに所属していました。毎週活動があり、ウッド工芸やしおり、こま作りなど韓国の昔ながらの文化を実際に体験できる活動でした。日本ではなかなか触れ合う機会のない韓国の伝統文化を身近に体験することができるサークルだったので毎週楽しく活動することができました。しかし、サークル活動で後悔していることもあります。日本人以外に韓国人やアメリカ人の子がいたにも関わらず、多くの人と関わることができなかったことです。後期も同じサークルに所属する予定なので、この反省を活かしてたくさんの人と交流ができるように努力したいです。
サークル活動での制作物
後期の抱負として、後期は主に学部の授業を受けることになると思うので、前期とはまた違った留学生活が送れるのではないかと思います。そして本格的に学部の授業を受けるので、新たに慣れていないことが出てくると思います。韓国人の学生も履修する授業なので、授業の難易度が今までよりも格段と上がると思います。韓国人の先生の授業に早く適応して、授業をきちんと理解できるようにしたいです。
韓国での生活は慣れないことが多く戸惑うこともありましたが、起こった出来事をマイナスに考えるのではなくプラスに考えることで、ストレスなく生活を続けることができたと思います。いまだに慣れない部分はたくさんありますが、今までのように出来事を前向きに考え、良い意味で重く考えないようにしていきたいです。また、体調管理を今まで以上に気をつけて、後期も授業を休まないよう心がけたいです。前期は韓国語の授業がメインだったため、韓国人の学生と直接話す機会が少なかったです。後期の抱負でも書いたように、後期からは学部の授業を受けるので、韓国人の学生と直接話す機会が増えたら良いなと思います。
韓国での留学生活がもうすでに半年経ってしまいました。半年が一瞬で過ぎてしまったように感じたので残りの半年は悔いなく留学生活を送るようにしたいです。