尚絅学院大学

国際交流エッセイ リレーエッセイ

【国際交流リレーエッセイ 第57回】初めてのホストファミリー体験

2024/07/19

国際交流リレーエッセイ第57回目は、教育部門(子ども学類)中俣友子先生です。初めてのホストファミリー体験をお届けします。

初めてのホストファミリー体験


昨年度末、名取市の国際交流の一環で、カナダから中学生がホームステイにやってきました。
以前からホストファミリーになってみたいと考えていた私は、このホストファミリーボランティアに応募し、3/22~27の6日間受け入れました。 カナダからやってきた12歳の女の子は、見た目は大人びているように見えましたが、実際に話してみると、まだあどけない一面を持つ魅力的な女の子でした。

習字や伝統遊び体験

習字や伝統遊び体験


彼女を受け入れてすぐ、カルチャーショック…と言っていいのか分かりませんが、驚くことがありました。
それは、夜に毎日歯を磨かないこと、そしてシャワーを浴びないことでした。これについて他のホストファミリーに尋ねてみると、「うちも…」と教えてくれました(が、全てのホストファミリーに尋ねたわけではありません!)。 ホームステイの間、ほとんど毎日朝から夕方までプログラムが組まれているので、夜は何もできないほど非常に疲れているのだろうと自分自身を納得させるとともに、カナダでは健康や清潔に対して自己責任という考え方があるのかもしれないとも考えました。
「歯を磨かなくていいの?」「お風呂に入らないの?」と聞いたら嫌がられるかな、なんて考えて言えなかった私は、やはり日本人ですね。

イオンモール名取にてみんなでお買い物

イオンモール名取にてみんなでお買い物

ホームステイ中は、名取市消防本部、名取市震災復興伝承館、松島、熊野神社などに行き、日本の文化、東北の歴史等を様々学んでいました。ホストファミリーとして私も子どもと共にいくつかのプログラムに同行し、日本を再発見する機会を得ました。

名取市消防本部、消防車の解説を聴く生徒たちの反対側で記念撮影

名取市消防本部、消防車の解説を聴く生徒たちの反対側で記念撮影

国際交流は、言葉や習慣の壁を越えて、世界をより理解し、同時に日本がどう認識されているかを知る良い機会だと思います。

日本の当たり前は、世界ではどうなのだろうか。
自分の考えや価値観は、世界基準でみると偏ってはいないだろうか。
世界とつながることで、それらを再考することができます。

また機会があれば、ホストファミリーとして受け入れたいと思います。
教育部門(子ども学類)中俣友子