【国際交流リレーエッセイ第54回】日本留学のメモリー「夢が叶った」
2024/03/18
国際交流リレーエッセイ第54回目は台湾・弘光科技大学からの交換留学生張祐寧さんです。張さんは、2023年9月から2024年2月までの半年間、交換留学生として来日されました。多くの人と交流することで得た張さんの半年間の留学体験記をご覧ください。
日本留学のメモリー「夢が叶った」
みなさんこんにちは。私は台湾からの留学生、張祐寧です。アニメが大好きで、小さい頃から日本に憧れを抱いていました。この半年の留学は夢のようで、最初は異国での生活に不安を感じましたが、時間の経過とともに現地での生活に馴染み、日本の生活を楽しむことができました。
飛行機から降りた瞬間、期待に胸を膨らませていましたが、同時に緊張も感じていました。しかし、空港で迎えてくれた職員の方や寮まで案内してくれたスタッフの方の親切な対応に、緊張が和らぎ、すぐに日本語でコミュニケーションをとることに試みました。この経験は非常に新鮮で、異国の言葉で人と交流することの楽しさを感じました。
日本滞在中、主に学校と寮で過ごし、どちらも素晴らしい思い出と学びを得ました。学校では他の学生と同じように授業に参加し、学祭やサークルなど様々なイベントにも参加しました。留学生用の日本語クラスでは基本的な日本語を学びましたが、加えて、学外で人と交流することで、さらに言語習得が早くなったと感じました。学校の活動に参加し、多くの人と日本語で話す機会が増え、その中で自分の文法や語彙を修正していきました。
10月7日に、私は仙台ユネスコ協会が主催する着物体験イベントに参加しました。台湾では浴衣を着たことはありましたが、着物は初めての経験でした。このイベントで着物の魅力を実感し、着物の柄が本当に美しいことに気付きました。
滞在中、私はカラオケによく行きました。J-popが大好きなので、1人でもよく歌いに行きました。1度歌い始めると、気づいたら5時間過ぎていることもあります。カラオケは、私が日本に来て最も楽しみにしていたことの1つでした。最初は1人で行くことに勇気が必要だったため、寮の友だちと一緒に行きましたが、その経験を経て、今では1人で行くのに抵抗がありません。その後、頻繁にカラオケに行きました。
また、「ハイキュー!!」というアニメが大好きで、宮城県に留学することができてとても嬉しかったです。なぜなら、宮城県はこの作品の舞台であり、帰国前には最新の劇場版を映画館で観ることもできたからです。帰国前には、「ハイキュー!!」の舞台である仙台市体育館を訪れ、私にとって最も幸せな1日を過ごしました。
留学中、最も印象的だった活動はホームステイです。私は石巻市でホームステイを体験しました。ホームステイ先は海に近く、家の玄関からは港が見え、美しい景色が広がっていました。ホームステイの初日には、3.11東日本大震災の被災地域を訪れ、津波の影響を目の当たりにしました。その後、ホストファミリーに迎えに来てもらい、一緒に手巻き寿司などの料理を作りながら様々な話をして日本文化を楽しみました。石巻市へ訪問をして、被災地を訪れ、被災者のリアルな声を聞き、参加者と議論したりして、非常に貴重な経験をしました。
この半年の留学で多くの人に出会い、様々なトピックについて深く話すことができたり、異なる文化を通じて物事を理解することができました。この期間に多くの素晴らしい思い出と貴重な学びがあったので、台湾に帰国した際には、ここで得た素晴らしい経験を周囲の人たちに伝えていこうと思います。