尚絅学院大学

国際交流エッセイ リレーエッセイ

【国際交流リレーエッセイ第51回】日本に戻って恋しくなった韓国文化

2024/02/21

国際交流リレーエッセイ第51回目は人文社会学類の齊藤綾花さんです。齊藤さんは、2023年2月から2024年1月まで韓国の協定校、培材大学に約1年間留学しました。

                     日本に戻って恋しくなった韓国文化

今年1月、私は長かった韓国での留学生活を終え、帰国した。韓国では日本とは異なる生活スタイルがあった。そこで、帰国後に、特に恋しくなった韓国での生活について紹介する。

1つ目は韓国の交通についてだ。まず、なんといっても韓国は基本的に交通費が非常に安い。例えば、バスの場合、地域によっても変動はするが、私が住んでいた大田(テジョン)では、どこまで行っても初乗り150円で乗ることができる。地下鉄やタクシーもとても安く、日本ではあまり使うことのないタクシーをすぐに呼んで使うことも多かった。さらに、韓国では乗り換え制度というものが存在する。バス、地下鉄は30分以内であれば無料で乗り換えが可能なのだ。この制度のおかげで交通費をかなり削減できていた。もうひとつ個人的に便利だと感じたことは、決まった時間にバスが来るのではなく、あと何分でバスが来るという表示の仕組みだ。何本もバスが来るので、何時までに準備しなければならないというプレッシャーを感じることがなかった。マイペースな私はあまり時間に追われることなく過ごすことができたため、自分にとってはこのスタイルが合っていたと思う。そして、韓国のバス、タクシーはとにかく運転が荒かったことも印象に残っている。早く走ってくれることが私にとっては嬉しかったため、運転手さんの荒くて早いベテラン感を感じるあの運転が恋しくなっている。

左:韓国の交通カード 右:スターバックスのトレンタサイズ

左:韓国の交通カード 右:スターバックスのトレンタサイズ

2つ目は、カフェ文化だ。韓国はとにかくカフェが多く、特に大田は中でもカフェがとても多いと現地の人から聞いた。大田にはおしゃれで綺麗な写真を撮ることができる場所が沢山ある。まだまだ行くことができていないカフェもたくさんあるので、今後行く機会があれば行ってみたいと思っている。また、大きくて安いコスパの良いカフェ、「メガコーヒー」、「ペクタバン」、「コンポーズコーヒー」、「I'm 1ℓ」などもとても魅力的だった。韓国では勉強、食後のカフェなど、カフェを利用する人が多い。またスッキリとした味わいのアメリカーノを飲む人が多く、アメリカーノは1ℓ近くあるものも販売されており、わずか300円ほどで飲むことができる。他のメニューも300円前後で500mlぐらいはあるのではないかといったサイズの飲み物を楽しむことができる。韓国ならではの定番メニュー「ピーチティー」、「チョコラテ」が特に美味しい。また、「ピーチティー(복숭아 아이스티)」にエスプレッソショットを(샷)を追加(추가)した「アシャッチュ(아샷추)」はとても美味しく、よく飲んでいた。この味は今でも忘れられない。美味しくて量も多くて安いという素晴らしいこのようなスタイルのカフェは日本でも発達していくべきだと思うくらい今ではお気に入りだ。

韓国カフェ

韓国カフェ

他にも韓国では当たり前だった生活が、日本に帰国してからはそうではないということが沢山ある。そのため、帰国後は日韓の文化の違いをより細かいところまで顕著に感じるようになった。韓国では「日本ではこうなのになぁ」と考えることがよくあったが、帰国後は「韓国はこうなのになぁ」と考えることがしばしばある。日韓それぞれの良さを感じることができるため、この感覚はとても面白いと感じた。

私が挙げたこの2つのことは、旅行でも気軽に体験することができる。韓国に行く機会があれば、これを読んでいただいた方にもこの魅力をぜひ体感してほしい。

人文社会学類 4年齊藤綾花