【国際交流リレーエッセイ 第42回】アメリカ留学体験記③秋学期
2023/04/28
国際交流リレーエッセイ第42回は、2022年度にアメリカオリンピックカレッジに留学した人文社会学類の佐藤ことのさんが留学中に書き溜めたエッセイの最終回、秋学期の様子をお届けします。(学年は当時のものです)
こんにちは、人文社会学類4年の佐藤ことのです。現在私は協定校であるアメリカのオリンピックッジに留学をしています。
私にとって最後の学期、秋学期が始まりました。今学期はアメリカの祝日が多かったのでご紹介します。
ずは、ハロウィーンです。ハロウィーンはデコレーションをしている家が多かったので、ただの道を通るだけでもハロウィーン感を味わうことができました。学校の近くの教会で月に2回ほど留学生向けにイベントがあったので、私はその中のパンプキンカービングのイベントに参加しました。パンプキンカービングは初めてだったので、デザインした通りにパンプキンを掘るのは難しく、この作業に慣れている友達に手伝ってもらいながら作りました。
ハロウィーン当日は、友達とみんなでシアトルのタコマにあるお化け屋敷に行きました。ハロウィーンシーズンは様々な所でお化け屋敷をやっていて、それぞれにテーマがあります。私たちが行ったところは、ダーク・アンダーグラウンドということで、地下が舞台となって、エイリアンや巨大なタコみたいなものもいました(笑)H.P.ラヴクラフトというアメリカのホラー作家からインスパイアされたお化け屋敷ということもあり、とてもおもしろかったです。
パンプキンカービングで作ったジャックオランタンとお化け屋敷
次に、サンクスギビングデーです。サンクスギビングデーは、毎年11月の第4木曜日に行われ、収穫の恵みを感謝する祝日です。
私はホストファミリーと一緒にその日をお祝いしました。ホストファミリーのご両親の家に行き、みんなで食事を楽しみました。サンクスギビングでは七面鳥の丸焼き、マッシュポテト、七面鳥を調理して出てくる肉汁から作られたグレービーソース、グリーンビーン・キャセロールなど様々な定番の伝統料理があります。七面鳥の丸焼きは迫力があり、それを家のオーブンで調理できること自体に驚きました。アメリカの料理と言えばハンバーガーなどのファーストフードをイメージしがちだったので、伝統料理のことはよく知りませんでした。しかし今回、実際にサンクスギビングの伝統料理食べてみて、新しい体験ができたので良かったです。
また、パンプキンパイもサンクスギビングでは欠かせないそうで、友達が通っていた教会では、ベストパイを決める大会がありました。私も食べる要員(笑)で参加させていただきました。パンプキンパイにこだわらず、チェリーパイや、チョコレート、ブルーベリーなど様々なパイがありました。優勝したパイは人気過ぎて残念ながら食べられませんでしたが、他のパイを美味しくいただきました。
サンクスギビングの料理(左)とベストパイコンテスト(右)
そして、クリスマス。クリスマスのシーズンも各おうちにデコレーションがされていて、一面イルミネーションのようになっていました。
家の中も大きなクリスマスツリーを飾っていて、私のホストファミリーはクリスマスツリーに旅行先で買ったオーナメントを飾るという家族の伝統があり、その伝統もツリーもとても素敵だなと思いました。クリスマスもホストファミリーと過ごしましたが、現地の友達の家のクリスマスにも参加させていただきました。その友達の家は大家族で、とても賑やかなパーティーでした。急遽参加させていただいたにも関わらず、友達やそのご家族にまでクリスマスプレゼントをいただきました。みんなとても優しく迎え入れてくれて、とても楽しいアメリカのクリスマスを過ごすことができました。
クリスマス
学校では、今学期から学校のコミュニティルームで日本語のレッスンで教えてみないかと大学のスタッフの人に誘われ、私を含めて3人の日本人と一緒に、現地の学生に日本語を教える活動が始まりました。活動は週に1回行い、現地の学生は4、5人程度、定期的に来てくれました。
最初は基礎的なあいさつから始めたのですが、徐々に教える内容が難しくなり、質問されても分からないこともでてきました。加えて、日本語だけではなく日本の文化についても学びたいとの声があったので、文化についても話したり、実際に折り紙で一緒に鶴などを作ってみたり、異文化の交流もできました。分からないことがあればその都度調べていたので、逆に今まで知らなかった日本のこともみんなで学ぶことができて、楽しかったです。
この活動で友達も作ることができたので、とてもいい経験になりました。
日本語レッスン
9カ月間アメリカに留学してみて、何もかもが私にとって新しい挑戦でした。海外に行くことも、留学を決断することも、英語を使って日常的に過ごすことも、小さなことから大きなこと全て、今、そしてこれからの自分の成長に繋がる体験でした。
今までずっと夢に見ていたアメリカへの留学。大学に入ってからコロナ禍に直面し、正直諦めかけていましたが、最後の最後にたくさんの人に支えてもらい、実現することができました。支えてもらった方々には本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
今回の留学はここで幕を閉じますが、私はこれからも挑戦を恐れず、この留学で得たたくさんの経験を活かして生きていきたいと思います。とても学ぶことが多く、時には大変なこともありましたが、楽しく、充実した留学でした。出会った人、貴重な体験、自分にとって本当に大切な思い出になりました。全ての出会いに感謝しています。ありがとうございました。これからも、次のステップに向かって頑張っていきます。