【国際交流リレーエッセイ 第35回】ポーランドからこんにちは
2021/12/17
国際交流リレーエッセイ第35回目は人間心理学科卒業生の松田晴花さんです。松田さんは2019年3月に本学を卒業し、同年10月よりポーランドのヤゲロン大学大学院に留学しています。
2019年10月よりポーランド政府奨学金を頂いて3年間、ヤゲロン大学に留学している松田晴花と申します。ヤゲロン大学のポーランド語とポーランド文化を学ぶコースに一年在籍した後、同大学の修士課程に正規入学しました。ヨーロッパ学を専攻し、そのなかでも中東欧を専門に、社会学や歴史、政治などを学んでいます。
ヤゲロン大学
ポーランドに来る上で一番心配だった友達作りは、寮に住むことになったお陰で、問題なくたくさんできました。その後も友達は、あっという間に“友達の友達”という芋づる式で増えていきました(笑)。また、仙台で知り合ったポーランド人の友人がポーランドでの生活をサポートしてくれたおかげでスムーズにポーランド生活のスタートを切ることが出来ました。ポーランドで生活するにあたり、SIMカードの契約や銀行口座づくり、住民カードの作成などが必要でしたが、仙台にいた時に海外の友人のそれらを手伝っていたので、どんな流れになるのかや、何が必要なのかなどが想像できたおかげで比較的スムーズに進みました。後から思うと、友達を手伝ったことが海外に住む練習、準備につながっていたと思います。
仙台にいても出来ることはたくさんあるので、ぜひ迷わずに海外の友人と過ごす時間をたくさん作ってみてください。海外に出た時に、思わぬところでまた縁が繋がり、面白い経験が出来たり、自分の助けになることなどが必ずあります。
友人たちと
長短期問わず、海外に出るという決断をするにあたって、金銭面や語学力、友人や家族と離れることなど、決断をためらわせる要素が多々あると思います。それらを振り切る一番いい方法は、とりあえず先に行くことを決めることだと思います。意外と金銭や語学はどうにかなります。そして自分を“やるしかない”、“前に進む以外道はない”という背水の陣のような状況を自ら作れば、自分を不安にさせる余計なことなどを考える時間は無くなります。逆に言えば、ずっと決断を先送りにしていた方が、永遠と自分に言い訳をさせる時間を与えるので、海外進出が実現せずに終わる可能性が高くなると思います。
クリスマスマーケットにて
金銭に関しては、奨学金はもちろん、自分に投資してもらえるように家族や友人などに自分を売り込むのもありだと思います。特に、奨学金はいろんな種類があるので調べたり、学生生活課や交流推進課、そして先生方にぜひ聞いてみてください。そして今は、アルバイト以外でもいろんな方法でお金を稼げるので、上手にいろんなものを組み合わせれば資金も何とか確保できると思います。
英会話に関していえば、周りのレベルと自分のレベルを比べないこと。母国語によって英語の習得速度は異なるので、上手くいかないことがあっても落ち込まず、自分ができる精一杯のことを続けていけばいいと思います。そして、頑張っている自分をしっかり労ってください!また目標を高くしすぎたり、完璧を求めないことが、英語習得を諦めないそしてメンタルを健康に保つコツだと思っています。
友人たちと過ごした夏休み
コロナの影響もあって、より不安だと思いますが、大変な時だからこそ開かれるチャンスもあるので、ぜひチャレンジしてみてください!