【国際交流リレーエッセイ 第17回】他国の留学生との出会い
2019/08/01
国際交流リレーエッセイ第17回目は現代社会学科の清野雄太郎さんです。清野さんは4月から本学の協定校、アメリカワシントン州立オリンピックカレッジに交換留学中です。アメリカならではの学生カンファレンスに参加されるなど、積極的に活動されています。
他国の留学生との出会い
春クォーターの生活
私は現在、アメリカのワシントン州で生活しています。アメリカに来て3ヶ月が経ちました。大学では英語の授業を月曜日から金曜日まで3時間受けています。それ以外にも課外活動に積極的に参加しました。
私は中学・高校と英語が苦手で全く勉強していませんでした。また、大学4年生で留学に来たので、最初はかなり不安な思いをしながら生活をしていました。私と同じ時期に来た学生は全員私より年下で、多くの人が国際学科の留学生でした。私は英語ができないという劣等感でなかなか周りに頼ることができませんでした。しかし、2ヶ月経つと徐々に生活に慣れ、今では充実した生活を送っています。
オリンピックカレッジ 2019春学期留学生同期の仲間たち
カンファレンスに参加して
私は春学期に3つの課外授業に参加しました。その中でも4/18~4/20に行われたStudent of Color Conference (S.O.C.C.)は私の留学生活を大きく変えるきっかけになりました。S.O.C.C.は、ネイティブアメリカン、アフリカ系、ヒスパニック系、アジア系、ミックスなど様々な人種・民族の学生が、アイデンティティや多民族社会について討論するカンファレンスで、ワシントン州全体から学生が集まります。
当時の私は英語が全く解りませんでした。しかし、このカンファレンスは私が興味あるセッションが多くあったので参加することにしました。セッションの内容はほとんど解りませんでしたが、日本語が話せる学生に助けてもらいました。
いくつか受けたセッションの中で多くのことを学びました。参加していた学生は個人個人のアイデンティティがしっかりあると感じました。Internationalのセッションでは多くの留学生と交流しました。全員アジア人で半分以上の学生が3ヵ国以上話せる人たちでした。また、ほとんどの学生が10代だったため、ここでもすごく劣等感を感じました。
カンファレンスの様子
しかし、彼らの話を聴いていく中で自分は恵まれた環境にいたということに気づきました。私は当たり前のように学校で授業を受けてきましたが、彼らの中には学校に行くことができなかった人や小さいころから移民としていろんな国で生活していた人もいました。私は自分のマイナスな部分だけ考えるといつまでも前に進めないと思ったので、自分が英語に対して怠惰だったことを認め、1から学ぼうと思うようになりました。
カンファレンスの次の週から「一人ひとり背景が違うのだから仕方ない」と考え周りを頼るようになりました。また、解らないことは素直に解らないと意思表示することにしました。すると周りの人が私の英語力を知り、授業をスムーズに受けることができました。また先生も私のことを気に掛けてくれ、カンファレンス前よりコミュニケーションが取りやすくなりました。
ほかに印象的だったセッションはダブルアイデンティティの話です。「自分は何人でどちらの性別なのか?」自分の人種と性別どちらも確信を持つことができない人がいるということを知りました。去年研究テーマとしていた「在日韓国朝鮮人」と「LGBTQ+」どちらも関連する話だったのでとても面白かったです。
カンファレンスに参加したメンバー
残りの留学生生活
この留学生活も残り約2ヶ月となりました。生活のリズムができ、過ごしやすい環境を作ることができました。しかし、その環境に甘えず、留学生活でしか経験できないことを積極的にしていきたいです。「やらない後悔よりやった後悔」をモットーに残りの生活を頑張ります。
ホストファミリーや友人たちと