【国際交流リレーエッセイ 第15回】尚絅での一年間
2019/03/11
国際交流リレーエッセイ第15弾は、14弾に引き続き2018年3月から1年間本学に留学した、大連理工大学の朴 徳華
(ボク トクカ)さんです。朴さんは学内で行なわれた日本語スピーチコンテストでは見事に1位に輝くなど、大変優秀な成績を収めました。1年間奮闘した朴さんの感想をご覧下さい。
尚絅での一年間
約一年間の留学生活があっという間に過ぎました。日々が経つのは本当に早いものだというのをしみじみと感じました。短い間の中に、様々なきっかけで素敵な方々に出会えて、よかったなあと思います。
初めて仙台空港に到着した時、大学の方が迎えに来てくれました。熱心に色々なことを紹介してくれて、日本での生活がますます期待に溢れていきました。日常生活のアドバイスもいただいたので、初めての外国での生活の緊張や不安もだんだんなくなりました。
交換留学生は、学科に限らず興味がある授業を全て取れるので、尚絅の親切さを感じました。日本文化と日本社会に関する知識を学んで、日本に対する理解がもっと深くなりました。一部の授業はレポートを提出しなければならないので、文献を調べながら日本語の正しさにも注意することが、一番大変だったと感じました。
勉強以外の生活も楽しかったです。学校ではチューターを紹介してもらったり、国際交流イベントを開催したり、様々な場所を見学することで日本の文化を体験できました。石巻への遠足も楽しい思い出になりましたし、スピーチコンテストの体験も心に残っています。
また、私にとって一人暮らしと初めてのアルバイトも貴重な経験になりました。中国では勉強や大学での活動で時間がないので、アルバイトをする機会に恵まれませんでした。しかし、私を受け入れてくれて、とてもうれしく心から感謝しています。実際に働くことで日本のサービス業の大変さを実感しました。
そのほかに、私は休みの時に一人で旅行へ行き、日本の風景や各地の風情を味わいました。花火に行ったり、初詣をしたり、祭りに参加したり、私にとって新鮮で大切な思い出でした。一番忘れられないのは友達4人で一緒にディズニーランドへ行った経験です。
日本での多くの方々との出会いや日々の経験は、私を成長させてくれました。本当にお世話になりました。寂しい時も悩んでいた時もありますが、それを乗り越えたことで少し強くなれたように思います。充実した一年間の留学生活を通して日本という国がもっと好きになりました。これからは留学で培った様々な経験や能力を生かして、さらにグローバル社会の中で活躍していきたいと思います。
日本語スピーチコンテストでの朴さん(左から2番目)