尚絅学院大学

環境デザイン教育研究センター

春の便り 【環境デザイン教育研究センター】

2020/03/15

ショウジョウバカマ(2020年3月13日撮影)

ショウジョウバカマ(2020年3月13日撮影)

里山が賑やかになってきました

スプリング・エフェメラル

スプリングエフェメラルとは、春、真っ先に芽を出し花を咲かせる植物のこと。草地では「ばっけ」(フキノトウ)が代表ですが、森の中で有名なのは「カタクリ」でしょう。尚絅の森では、場所によってスプリングエフェメラルが異なります。山羊達のいるグラウンドの西側から南側にかけての森ではカタクリが多くみられますが、グラウンド南東側の森になるとショウジョウバカマが多くみられます。
カタクリも芽(葉)を出し始めましたが、花にはまだ少し時間がかかりそうです。その点、ショウジョウバカマは葉がロゼット状の常緑で越冬するため、春になるといきなり花芽を伸ばすことが出来ます。花が咲けば、虫たちもやってきます。まだほかに餌の少ないこの時期、ショウジョウバカマやカタクリに合わせて珍しい蝶がやってくるかもしれません。
里山の整備が進んでいるエリアは森が明るくなっていることもあり、スプリングエフェメラル達が増える傾向にあると思います。春を探しにのんびりお散歩してみてはいかがでしょうか?

※写真のショウジョウバカマは、まだ花芽を出したばかりです。このあと花を咲かせつつ茎が伸びていき、(今年は早まるかもしれませんが)4月下旬ごろまで長い期間楽しめます。