尚絅学院大学

子ども発達支援センター

目的

さまざまな困難に直面している子どもへの発達支援や、家族などへの援助に関する理論と方法に関する研究を行うと共に、実際の支援や相談・援助活動を通して教育研究を行うことを目的としています。

活動状況

通常教育および特別支援教育の現場では、コロナ禍のために、対面での個別支援が困難になりました。本センターでは、「ICTを活用したリモート支援を通して、小・中学校、特別支援学校における発達支援ニーズに応える活動」を、新たに加えました。この活動は、教育委員会と学校長からの依頼と保護者の同意に基づき、発達支援センター員(本学教員)と学生支援員により実施されます。学生支援員は、「読み書き困難の支援」と「発達アセスメント」に関する研修を受け、PCによるリモート学習教材の実技研修を受けた後に、発達支援センターのスタッフとなり、センターの活動に参加します。

リモートでの読み書き学習支援
本年度は、塩竃市立第一小学校、石巻市立石巻小学校、仙台市立岩切中学校、名取市立下増田小学校の児童生徒20名を対象に、リモートで、読み書き学習支援を行います。リモート学習支援は、週1回約30分間、お昼休みや放課後の時間帯に、1対1で行っています。
特別支援学校の発達アセスメント支援
本年度は、特別支援学校長からの依頼に基づき、特別支援学校での発達アセスメントの実施と評価報告を、児童生徒60名について実施する予定です。

センター長挨拶

尚絅学院女子短期大学、尚絅学院大学女子短期大学部の教育研究の蓄積を踏まえ、2010年4月の総合人間科学部子ども学科の開設に合わせ、より実践的な研究と地域のニーズに応えるため本センターは開設されました。開設以降、附属幼稚園との連携のもと、地域の保育園や幼稚園・小学校に協力を頂きながら、シンポジウム・公開講座などの開催をはじめ、子どもの発達や子育て、保育・教育についてのご家族からの相談活動、保育所(園)幼稚園、小学校の先生方からの相談活動、親の会の取り組みなどを行ってきました。さらに様々な取り組みを実施し、これまで蓄積した知を地域へ還元してまいりたいと思います。

センター員

センター長 鈴木 道子(学長)
  • 小池 敏英
    (心理・教育学群 学校教育学類 特任教授)
  • 兎澤 聖
    (心理・教育学群 子ども学類 准教授)
  • 佐々木 健太郎
    (心理・教育学群 学校教育学類 講師)

活動実績

2011年
開設記念講演会(櫻井ひろ子先生)
2012年
「母親の会」開始
2012年
公開講座(シンポジウム)「特別な支援が必要な子どもの保育とクラス作り」
2013年
講演会(玉井邦夫先生)「地域における支え合いの子育て」
2013年
附属尚絅幼稚園にて研修会の開催
2014年
講演会(大宮勇雄先生)「幼児期における学びとは」
2015年
講演会(玉井拓野先生)「障害者の日々の暮らしにふれる」
2016年
講演会(鈴木由美子先生)「東日本大震災時の保育と防災の取り組み」
2017年
センター長講演「認め合って、支え合って、みんな笑顔に」(天童市学童保育連絡協議会にて)
2018年
講演会(上野尚美先生)「発達の気になる子どもの理解と保育の実際」
2019年
講演会(飯渕由美先生)「食を通して子育てを考える」台風のため中止となる
2020年
講演会 新型コロナウィルス感染症の感染拡大により中止となる
2022年
リモート学修支援スタート
2022年
公開講座「通常学級における自閉症スペクトラム症児に対する支援」開催
2023年
公開講座「自閉症スペクトラム症の子どもたちの強さや好みを生かした支援—通常学級での問題に対する具体的な支援・配慮について」
公開講座「リモート・オンライン技術を活用した子ども達への支援〜学校・家庭・大学・福祉 他職種、他分野の連携〜」