【心理学類】東日本大震災へのこころのケアの論文が掲載されました
2022/09/16
臨床動作学研究(2022)第27巻に東日本大震災におけるこころのケアの論文が掲載されました。
東日本大震災の被災者(知的障害者)3名に臨床動作法を用いた「こころとからだのケア」を実践した心理療法のケースです。事例の被災者たちは、避難生活を余儀なくされ、生活環境や家庭の状況が急変し、その後の見通しが持てないまま、様々なストレスを抱えて生活されていました。3名の方に、それぞれに対応したゆるめ課題と軸立て課題を適用したところ、 動きにくいところを動かしてからだを弛めてそれまでよりも楽なからだになり、安心・安寧感・大丈夫だという感覚を得、周りへの関心や生きる意欲、自己コントロールの力の獲得ができてきたように思われました。
本研究では、 その援助プロセスと効果について考察しています。多くの方が、からだとこころのケアを日々取り組みながらストレスに負けないことも震災に備えることだと思います。
【心理部門 三好敏之】