尚絅学院大学

心理学類 お知らせ

仙台市児童相談所で実習を行いました(人間心理・池田)

2021/09/30


9月28日に、仙台市児童相談所にて公認心理師科目「心理実習」の学外実習を行いました。仙台市児童相談所は、東照宮神社の近くに位置しています。場所柄もあるのか、所内はとても涼やかな空気感に包まれていたように思います。今回は、尚絅学院大学の実習生10名に加えて、東北大学及び東北福祉大学の学生さんと合同での開催となりました。

 

朝10時から開催された今回の実習ですが、児童相談所の中村所長による「相談所がもつ機能と役割、そして権限」に関する講和から始まりました。戦後直後の敗戦処理から児童福祉に関する法制定がなされたことなど、非常に具体的なお話を伺うことができました。

 

その後、児童相談所の複数の業務(インテークワークなどの緊急対応、ケースワーカーとしての役割、児童心理司としての心理支援)について、夕方の17時近くまで丁寧な説明を行なっていただきました。また、お昼には館内の見学を行うなど、普段は伺うことのできない「現場」の空気感を実習生たちは体験できたと思います。

 

最後の質疑応答では、尚絅学院大学の実習生たちから積極的に質問が出ていました(これは引率としてはとても嬉しいポイントでした)。印象的であったのは、施設で働くことへの魅力に関する所員の方の回答です。

 

ある所員の方が感じる本職の魅力とは、関わりの中で「子どもたちが成長することを肌で感じること」というものでした。また、ケアのプログラムを主体的に組み立てることができるという統制感を得られることや、職務の裁量の広さについても、本職のやりがいを感じる大きな魅力であるということでした。

 

今回の実習でも、多くの学びを得ることができました。ご対応いただいた所員の皆様に熱く御礼申し上げます。

 

人間心理学科 准教授 池田和浩