本学協定校のガリマ・ルキナ教授による講演を開催しました(通訳:土田定克)
2022/07/01
ガリマ・ルキナ教授の講演「ロシア音楽にみるロシア文化の魅力」
世界平和を目指して
2022年6月24日、協定校のロシア国立芸術学研究所の副所長ガリマ・ルキナ教授による遠隔授業を開催しました。
この講義は教養教育科目「ユーラシア共同体の構築」の一コマで、世界平和と多文化理解を目指して設置された授業です。
ガリマ・ルキナ教授
ロシアの名曲・名画や、バレエの名場面を鑑賞して
最初に黄先生から、こんな時代だからこそ、いろいろな国のいろいろな文化を知ることが大切であるとのお話をいただきました。
講義ではロシア音楽史を追いながら、ロシア音楽をつらぬく愛の精神と、ロシア文化の根にあるキリスト教の伝統を知りました。
右側から
当地の現状について
終了時には、学生から感謝のこもった感想が寄せられました。
ルキナ教授は日本文化を敬愛してきたそうで、2017年の来日時に購入した日本画を見せてくれました。
日露交流は300年の歴史があり、ピョートル1世が1707年にサンクト・ペテルブルクに日本語学校を創設したそうです。
さらに「日本では、いまロシアのウクライナ侵攻で人が殺されて町が壊されている状況がテレビで報道され、多くの人が心を痛めています。ロシアの学者の人たちは、現状をどう捉えているでしょうか」という質問もありました。
左側から
ルキナ教授の回答
ルキナ教授はこう答えていました。「ロシアにもいろいろな情報が溢れています。ネットを見て、ウクライナの状況を欧米や中国や日本がどのように報道しているか知っています。ただ私たちは、ロシアの歴史とウクライナの歴史をよく知っています。軍人だけでなく民間人まで命が奪われている現状を見て、みな心に血が滲むほど苦しんでいます。それでも自分の与えられたやるべきことはこなさなければなりません。真実は、いつの日かすべて明るみに出ます。早くその日が来て平和な日々を迎えられることを祈りつつ、いまは困難に負けずに自分の霊魂が救われるように生きなければなりません」と。
この講義は日本語吹き替えによる動画にて、以下のリンクから鑑賞することができます。どうぞご覧ください。
名画をとおして