尚絅学院大学

学校教育学類 お知らせ

【学校教育学類】 「放射能」を正しく知ること(新任教員・齊藤敬)

2022/06/11

今年度から学校教育学類に異動してきました齊藤敬です。
私は環境中の放射能測定を専門として研究・教育を行っています。

 

皆さんは「放射能」と聞いてどのような印象を持ちますか?
「危険」「見えない」「放射能汚染からくる『汚い』」等々様々な印象を持つと思います。
しかし、一番は「よくわからない」ということからくる「怖い」という印象が強いのではないでしょうか。

2011年に起こった東日本大震災に伴う東京電力福島第一原子力発電所の事故などもあり、このような印象は顕著になっているようにも感じます。

私自身も、震災以降福島県などに何度も調査に行き、住民の方々に正しく放射線の知識を理解してもらおうと様々な活動を行ってきました。その中で専門家と一般の人との間には理解に大きなギャップがあるため、うまくコミュニケーションが取れないという経験もしてきました。

これらの経験をふまえ、現在は正しい放射線・放射能の知識を人に伝えることも研究しています。

これは一方的に知識を教授するだけではだめで、正しい知識・情報を提示した上で「ともに考える」というったことが大事になってきます。

現在、大阪大学が主催で行っている「環境放射線研修会」という研修会に尚絅学院大学も参加しています。

これは、実際福島県の浜通りに行き、現地の方々のお話を聞いたり、帰還困難区域に実際に入り線量を測定してみたり、土壌や植物をサンプリング・測定することを通して正しい知識を学習する研修会です。

http://www.rcnp.osaka-u.ac.jp/ja/ev/iitate-seminar/2017/index.html

今年度も開催されます。

よかったら一緒に研修会に参加して「ともに考えて」みませんか?