【学校教育学類】新しい読書の形(相馬)
2022/06/17
大学教員という仕事柄もあって、普段からよく本を読んでいます・・・、と言いたいところですが、最近は画家業が忙しく、あまり読書に時間を割くことができていませんでした。もちろん、読書をしなくとも、日常生活を送る上では何ら問題はありません。しかし、読書は、先人たちの知識に触れることで、様々な視点を学び、より自分の人生を豊かにしてくれるものだと考えています。
「よし、読書習慣を再開しよう!」と思い立ち、私が一番初めに取り組んだことは、読書時間の確保です。毎日、本を読む時間として1時間ほど確保する方法もありますが、授業運営、学務、作品制作等、仕事の優先順位を考えると、なかなか難しい現状でした。
そこで、着目したのが、「車での通勤時間」と「入浴の時間」です。自宅から大学までの通勤時間は、片道30分の往復1時間。入浴の時間は、約30分。この1時間30分の時間を使って読書する方法を色々と考え、調べてみたところ、2つの方法に辿り着きました。ここでは、今年度から私が実践している新しい読書の方法についてご紹介したいと思います。
「オーディオブック」という「本を聴く」読書の形
1つ目の読書の方法は、本を聴くという「オーディオブック」です。
前々からその存在は知っていましたが、「本は目で読むもの」という固定観念が捨てきれず、あまり興味がありませんでしたが、思い切って試してみました。
実際に試してみると、思いの外、本の内容がすんなりと頭に入ってきます。プロの声優さんの音読は、聞いていても非常に心地よく、言葉をイメージ化することが容易にできました。「オーディオブック」の詳しい情報やメリット・デメリット等については、インターネット等に書かれていますので、興味のある方はぜひ調べてみてください。
私が普段よく読む教育書は、1冊の再生時間が約10時間ほどです。通勤時間が往復で1時間ですので、10日で1冊の本を読了、1ヶ月ですと3冊の本を読了することができます。実際、この2ヶ月ですでに、5冊の本を読み終えました。今後もこの調子で続けていきたいと思います。
「電子書籍」というデジタルの本
2つ目の読書の方法は、「電子書籍」を読むということです。
もともと、電子書籍は活用してはいたのですが、専用端末としてパソコンやスマートフォン、タブレットを使用していました。しかし、パソコンは気軽に持ち歩くことが難しいですし、スマートフォンやタブレットは様々なアプリが入っているため、色々と誘惑が多くて読書に集中できないというのがこれまでの現状でした。
そこで着目したのが、「電子書籍リーダー」です。これは、読書に特化した端末で、非常に薄くて軽く、価格もタブレットと比較すると非常に安価です。また、「E-ink」という特殊な電子インクで構成された画面は、まるで本当の本を読んでいるかのようです。機種によっては「防水機能」を備えたものもあります。そして、先月ようやく電子書籍リーダーを購入しました。もちろん、防水モデルを購入しましたので、毎晩、浴室での読書を楽しんでいます。
今の時代、読書は、紙の本でなくとも様々な読書の形があります。自己の生活スタイルに合わせた読書の方法を選択し、常にインプットする努力を惜しまないことは本当に大切だな、と改めて感じている今日このごろです。
(文責:相馬 亮)