【学校教育学類】 「小学校教育実習」報告会を行いました(相馬)
2021/12/20
学校教育学類1期生である3年生たちが、小学校教育実習を終えてきました。「教育実習指導」授業の中で、それぞれがプレゼンテーションを作成し、教育実習での学びについてまとめ、報告会を実施しました。
小学校現場でたくさんの苦労を重ねながらも、多くの学びを得ることができたこと、児童たちや先生方の優しさ、温かさに感動したこと、改めて自分の夢に向かって頑張ろうと思えたこと等、キラキラとして表情で発表してくれました。
教育実習を終えた学生たちの感想を、ご紹介します。
教育実習の事前指導にて、先生方が共通したお話をされていました。
「教育実習は、教員を目指すかどうかの判断をする最後の機会であり、願望だけで教員になっては、その後指導を受ける児童たちに失礼である」と。
その話をお聞きし「私は教員を目指すに値する人間だろうか」と自問自答を続けた実習の2週目、私は子供たちの「わかんない!」という声に「ごめんね」を何度も繰り返していました。
しかし、気づいたのです。子供にとって一度しかない授業で「ごめん」は失礼なこと。私がすべきことは、児童が「面白い!」と言ってくれる授業を実践することであり、すぐ謝罪をしてしまう卑屈な自分に「ごめん」と言わせないことであると。
教育実習を経て得た自問への答えは、「今の私は教師に向いていない」という結論です。
今はまだ、教員向きとは言えない私。それでも、「なりたい」という気持ちは揺るぎませんでした。
願望だけではなく、実力をつける。
これからも教員を目指し、精進していきます。
3年Aクラス 阿部 航大
教育実習は、これまでの人生の中で最も短く感じた「4週間」でした。
実習前は、「教師」という道を進むことに迷いがありましたが、充実した教育実習を終えた今は、教師になりたいと強く感じています。そして、先生方や子供たちに恵まれ、教師になるための一歩を踏み出せたことをとても幸せに感じています。
実習当初は、「大学生」である自分が突然「先生」の立場になることに戸惑いを感じ、適切な距離感を掴むことに苦労しました。しかし、授業を行うと児童たちからの信頼を少しずつ得ることができ、児童と関わる上で大切なことは、仲の良さではなく、信頼関係であることを実感しました。
この4週間を経て、教師に必要な心構えやスキルをたくさん学ぶことができました。しかし、教育実習で私が学んだことは、小学校教師という仕事のほんの一部分にしかすぎないことも理解しています。
「先生ならきっと試験合格できるよ」「私たちが6年生の時に先生になって戻ってきてね」と眩しい笑顔で送り出してくれた子供たちに胸を張れるような教師になるために、今後も学びを止めることなく、「子供と共に成長し続ける教師」を目指して、精一杯努力していきます。
小学校教育実習は私にとってかけがえのない経験で、今まで以上に教員になりたいと強く思うようになりました。
4週間、私は多くのことを学ぶことができました。大学での模擬授業とは異なり、児童との授業では想定していなかった発言に、私自身が児童から多くのことを学ぶ機会がありました。その度に次時への改善点を発見し改善することで、児童の発言が増えていく様子を感じ取ることができました。
授業以外では、児童たちが学級の一員として共に成長している様子を観察することができました。時間がある限り児童と関わっていらっしゃる先生を見て、私もたくさんの児童と関わることを目標にしました。始めは話すことができなかった児童が、最終日には笑顔で話しかけてくれるようになったことは今でも忘れません。
将来は、お世話になった先生方のように、児童と共に成長し続けられる教員になりたいです。改めて校長先生、先生方、児童のみなさん、ありがとうございました。
3年Bクラス 會澤 健斗
教育実習開始前は、私に児童相手に授業ができるのか、先生方と良い関係を築くことができるのか、などたくさんの不安な気持ちがありました。
実習初日は、環境に慣れるだけで精一杯で、主に子供たちと遊んだ一日でしたが、帰宅すると疲労感でいっぱいでした。
授業づくりでは、ひとつの教科につき、3回ほど指導案の作り直しを行い、やっとの思いで授業実践しましたが、それだけ時間をかけて作った授業でも、たくさんの課題が残りました。
児童と信頼関係が築けるようになると、児童一人ひとりに対して、より効果的な手立てを考えられるようになり、授業の楽しさを感じることができました。また、一生懸命準備をした教材に対して、児童が良い反応を示してくれると、素直にとても嬉しい気持ちになりました。
今回の実習では、改めて教員という職業の大変さを実感しましたが、一日として同じ日がなく、毎日が学び多い、充実した時間を過ごすことができました。
3年Bクラス 西山 陽菜