尚絅学院大学

学校教育学類 お知らせ

【学校教育学類】松本ゼミ紹介

2021/09/05

学校教育学類では3年次前期からゼミが始まります。国語の指導力のある小学校教員を目指し、松本ゼミでは学生10名が宮沢賢治の童話の輪読に取り組みました。

 

輪読とは、複数の学生で作品を少しずつ分担し、担当者の発表と参加者全員の意見交換を繰り返すことにより理解を深めていく読解方法です。2021年度前期は「どんぐりと山ねこ」「水仙月の四日」「注文の多い料理店」の3作品を読み解きました。

 

教育現場で生かせる実践力を身につけるため、音読にも力を入れています。小学生の気持ちになって音読を楽しんだり、友人の緻密な考察に敬服したり、質問によりさらに自分の考えを深めたり。知的な刺激と笑いの絶えないゼミです。

 

また、人前で発言をすることへの抵抗感を軽減するために、毎回のゼミの開始時に「即答トレーニング」を行っています。「人間として大切にしていることは何?」など、ゼミの学修とは一見関わりのなさそうな質問を教員が投げかけ、学生に即答してもらうのです。他者の意見に耳を傾け、人間の幅を広げるきっかけにもなることを期待しています。

 

前期のゼミの終了時の学生たちの声を紹介しましょう。

 

作品の内容を読み取る力、他の学生の意見からさらに深掘りをし、新たな問題提起を行い議論する力が身につきました。また、自分の意見を迷わず述べる力、他者の意見を踏まえて考えを深めることができるようになりました。

 

誰かの考えに対して質問を考える力が身についたと思います。自身の質問や他の方の質問を通して、自分の解釈や考えをより深めることができました。

 

私はこのゼミを通して、童話を読み解く力と、自分の考えをわかりやすく端的に伝える力が身につきました。小学生でも読むことができる作品を深く分析することにより、童話のおもしろさを感じました。最初は即答トレーニングが苦手でした。ですが、回数を重ねるごとに、一度頭で考えてから文を組み立てて相手に伝えるということができるようになっていきました。このゼミに入って良かったです。

3年次後期からは、国語科教科書教材の読解に加え、卒業論文の基盤となるゼミレポートをまとめる学びも行う予定です。ゼミ生たちの挑戦は続きます。

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