【学校教育学類】はなむけの言葉
2024/03/18
皆さん,ご卒業おめでとうございます。
門出をお祝いする言葉として,背中を押す言葉がいいのか,あるいは心が温かくなる言葉がいいのか。
背中を押す言葉であれば,「迷ったときは,困難な道を選べ」。難しいことに取り組もうとするとき,思わず勇気づけられる言葉です。教育の世界の「迷ったときは,子どものためになるかどうかで決めよ。」という言葉も捨てがたい。教職の持っている社会的使命が思い起こされます。どちらも,気力がみなぎり,一歩前に進もうとするときの言葉だと思います。
でも,人間いつも気持ちが充実しているときばかりではありません。どうしたらいいのか思い悩むことの方が,案外多いようにも思えます。だから迷っても自分で決めたことは,「どちらに転んでもしめたと思う」こと。この心持ちが大事なのではないでしょうか。
この言葉,じつは私のオリジナルではありません。仮説実験授業研究会という民間教育研究団体を主宰していた板倉聖宣氏が事あるごとに述べていた言葉です。
仕事,家族,住まい,日々の生活。食べる物一つをとっても選択の連続です。無数にある選択肢のなかで,自分の人生を主体的に生きていくこと。これ以上,味わい深いものはないのではないでしょうか。
さあ,これからが人生の佳境です。大いに悩み迷い選び,そして何より素晴らしい人生を!
皆さんのさらなる飛躍を,学校教育学類教員一同,心より願っています。
(学校教育学類:五十嵐 誓)