尚絅学院大学

学校教育学類 お知らせ

【学校教育学類】 ゼミ紹介(松本ゼミ)

2022/09/01

学校教育学類では3年次前期からゼミが始まります。国語の指導力のある小学校教員を目指し、松本ゼミでは学生6名が宮沢賢治の童話の輪読に取り組みました。輪読とは、複数の学生で作品を少しずつ分担し、担当者の発表と参加者全員の意見交換を繰り返すことにより理解を深めていく読解方法です。2022年度前期も3作品を読み解きました。
 

教育現場で生かせる実践力を身につけるため、音読にも力を入れています。
また、人前で発言をすることへの抵抗感を軽減するために、毎回のゼミの開始時に「即答トレーニング」を行っています。「人間として大切にしていることは?」など、ゼミの学修とは一見関わりのなさそうな質問を教員が投げかけ、学生に即答してもらうのです。他者の意見に耳を傾け、人間の幅を広げるきっかけにもなることを期待しています。

普段のゼミ風景 2022年8月

普段のゼミ風景 2022年8月

7月27日には、青森県からお越しいただいた高校1・2年生の皆さん約40名に対し、公開ゼミを実施しました。コロナ対策のため、大教室(96名収容)のステージ上に机と椅子をセットし、マイクを使用して2名の学生の発表と意見交換を行いました。
 

取り組む作品は「注文の多い料理店」。開始前にはそわそわしていた学生たちも、いざ公開ゼミが始まると、自然体でディスカッションを展開できました。さすがは教員志望の学生たちです。
 

高校生の皆さんのご感想の一部をご紹介しましょう。
 

登場人物について6名全員が自分の意見をもっていて、それぞれの意見の違いもわかり、とても面白かったです。小学校の教科書に載っている作品でもこんなにたくさんの議論ができてすごいと思いました。
 

質問された人がすぐに自分の考えを言葉にして話せていたのがすごいと思いました。また一つの単語について深堀りし、思考が広がっていくところがおもしろいです。発表者2人のレジメを見比べることで考え方の違いが明確になり、わかりやすかったです。
 

先生から答えを出してもらうのではなく、あくまで学生間で意見を述べて答えを出していくのがとてもおもしろいと思った。僕が学ぶ際にもこのような学習をしたいと思った。
 

高校生の皆さん、限られた時間でしたが本当にありがとうございました。
後期からは、国語科教科書教材の読解に加え、卒業論文の基盤となるゼミレポートをまとめる学びも始まります。ゼミ生たちの挑戦は続きます。