【心理・教育学群】多世代交流論で放課後児童の支援について学びました
2024/12/24
2024年、最後の講義日の5限、先週に引き続きゲストをお迎えしました。
今回はNPO法人ゆうわの齋藤勇介さんです。
発想の転換から見えてくる新しい可能性と人との繋がり
今回は、特に学童期の子どもたちの放課後などでの支援にあたっている子育て応援団ゆうわさんのお話でした。
コロナ禍での多くの制限を跳ね除けてというか、ある意味糧にして、子どものために尽力されてこられた齋藤さん。その「子どものために」が保護者を巻き込み、地域を巻き込み、ラジオ局も巻き込んで、子どもたちの貴重な喜びの体験を生み出していった実践を聴かせていただきました。活動を考え進めれば進めるほど、子ども・保護者・高齢者・地域の一つ一つが繋がっていること、そこに予想しない可能性が見えてくることを学びました。
深く掘られた穴、梯子を作って登った物置、熱が伝わってきそうな焚火、泥だらけの子どもの笑顔、地域の人たちとの関わりなど多くの写真を見せてくださったので、大変分かりやすくイメージできました。
何より齋藤さんはじめスタッフの人たちの行動力(先週と同じ?!)に私をはじめ学生たちも多くの刺激を受けたことと思います。前途は大きく拓かれている学生たちです。2025年、前向きに思いっきり取り組んでいってほしいものです。(文責:東)
学生の感想「子どもの成長に“待った!”はない」
・(子どもが)自らしたいと思ったことは、大人が危険だからダメと止めるのではなく、子どもと一緒にどうしたら安全にできるのか考えることが大切だと思いました。子どもの「やりたい」を寄り添いながら一緒に楽しめる大人になりたいと感じました。
・子どものやりたいことを、すぐに実践として、子供の身につく経験に結びつけることは、子どもにとって貴重であり、子どもが笑顔で遊び、達成感を感じたり、さらに興味を広げられることがとても大切なことだと学びました。
・少子高齢化の現在、社会問題の一つとなっている中で、よく「子ども」に焦点が向きやすいが、「大人との交流」や「大人が先回りしすぎてしまう」という観点はあまり自分には無かったので新鮮でした。
・印象に残った言葉は「子どもの成長に“待った!”はない」という言葉です。(中略)大人の目線から見てできないと考えるからといって、子どもの意見を否定し、できない理由を伝えるのではなく、子どもから新たな意見や発見を導き出し、共にできる理由を積み重ねられると良いと考えました。
・子どもの声を排除するのではなく、むしろ積極的に受け入れ、守っていく。子どもの声を活力に、時には、子どもから学びを得る。私たちは子どもの声があふれる、そして「子どもが子どもらしく」生きられるそんなまちづくりを目指したいと感じました。
・常識と思われることの反対をやってみる発想の転換(密になってはいけない→中にいない→「じゃあ外に出よう」→外はくらい→「じゃあ火を灯そう」)、私には思い浮かばないことなのでとても刺激的でした。
・遊ぶことは、学びにつながるのだということが目に見えて分かりました。生きるために大切な火の取り扱いだったり、命の大切さ、お金の価値などを遊びを通して学ぶということに感動しました。