【心理・教育学群】多世代交流論で子育て支援について学びました
2024/12/18
心理・教育学群の共通科目「多世代交流論」の一コマを紹介します。
心理・教育学群共通科目「多世代交流論」
この科目は、心理学類と学校教育学類では必修科目となっています。
ただ、子ども学類では選択科目となっているため、履修者は少ないです。
しかし、今回子育て支援に取り組む小川ゆみさんをお招きしてお話伺いましたのでご報告したいと思います。
子育て支援に一直線!「他者と共に生きる」小川さん
小川ゆみさんは、NPO法人ARI(あり)ママネットの代表であり、また、一般社団法人マザー・ウイングの理事長を務めておられる方です。
仙台市内の「のびすく」を設立・運営し、名取市でも子育て支援拠点施設cocoi'll(ここいる)を立ち上げ運営されてこられました。
学生たちとも話したのですが、周囲に信頼できるスタッフ・仲間たちが多くいたとはいえ、なかなか行動力のあるお方でした。
ご自身の社会人としての体験から結婚・育児、そして今に至るまでのお話は大変興味深いものでした。まさに尚絅の建学の精神「自己を深め他者と共に生きる」を実践されておられました。
私も真似できるとは全く思えないけれども、ご自分と同じ苦労や痛みを持つ人たちのために、ご自分のやり方で思いっきり行動されている姿に、多くの学ぶべきところがあると実感しました。
今回「他者と共に生きる」模範とヒントが多く示されたと思います。ただ教えられて終わりではなく、学生たちがこれに触発されて、自分の人生を切り拓いていってほしいと強く願う次第です。(文責:東)
学生の感想(抜粋)
・「子育て」は多くの親にとって喜びであると同時に、悩みを常に抱えているものだと思います。マザー・ウイングのような存在と支援活動は、孤独や不安を感じがちな子育てにおいてとても重要な役割なのだと感じました。
・子育てをしていく中で自分の子育てに自信がもてず、子どもにもしっかり向き合えなくなってしまうということが印象的で、子どもが安心できることだけでなく、お母さん、お父さんも安心できて、心に余裕のもてる施設はもっと増えていってほしいです。
・支援において重要な共感、傾聴、そして尊重は、心理カウンセラーの基本的姿勢と共通しており、より理解を深めることができたと思います。
・震災という避難所や物資などのことに目が行きがちだったのですが、人の営みは止まることがないという本当に基本的なことを考える視点を持とうという意識をしていきたいと感じました。
・小川さんから(子育て中は)自分の時間が自然と失われていくという言葉を聞いて、やはり自分の時間がなくなるのは辛いことなのだと思うと同時に、その大変さを乗り越えて21年間私を育ててくれた自分の親にとても感謝の気持ちでいっぱいになった。