【子ども学類】外に出て、当たり前を見直す
2024/08/31
8月初旬、本学の学生4人を引率し、台湾へ行ってきました。学生は約2週間、現地協定校の学生や、ヨーロッパやアジアからの様々な国の学生と共に、台湾の言語、文化、歴史などを学びました。私は最初の5日間参加し、学生の活躍を見守るとともに、協定校の先生やスタッフの方々と交流しました。
海外に行くといつも思うのは、日本はとても安全で快適だということです。日本では、お店で席を確保するときにモノを置いたり、落とし物をしても手元に戻ってきたり、水道水を飲むこともできるし、外出先のトイレがきれいでトイレットペーパーが付属しています。このような当たり前に浸って生活していると、海外での不便さとともに日本の安全・快適さを実感します。
一方で、例えば日本のスーパーマーケットでは、商品の一つ一つがビニールに包まれていたり、魚や肉類のパックを買うとレジでさらに透明な袋に入れてくれたりします。先日訪れた台湾や、カナダやオーストラリア、ドイツなどでは、そのような対応はほとんどみられません。日本で当たり前の光景は、清潔で安全だと思う反面、プラスチックの過剰使用による環境問題も気になるところです。ただ、このように気になったきっかけは、海外の友だちの発言でした。
「日本は積極的に環境問題に取り組んでいると言っているけれど、すべてプラスチックに包まれていて、まずは使用量を減らす対策をした方がいいと思う。」
日本のスーパーマーケットでの清潔・安全は、裏を返せば環境に対して悪影響を及ぼしていることを忘れてはいけないと感じました。そして、時々外に出て、当たり前を見直さなければと思いました。
写真は、台湾の高美湿地(「台湾のウユニ塩湖」とも称されている)の夕日と、台中国家歌劇院の屋上にある空中庭園です。美しい自然をこれからも見られるように、環境問題へ意識を向けてみましょう。
(文責:中俣 友子)