尚絅学院大学

子ども学類 お知らせ

【子ども学類】来年度から新しい取り組みが始まります!

2024/08/09

 子ども学類では、「今、そしてこれからの時代を担う保育者」の在り方について、先生方で様々な協議を行いながら、新しい取り組みを検討してきました。数年前から検討していたことが、2025年度から3つ実現することになりましたので、今日は、その取り組みについてご紹介します。

小学校教職課程の科目が履修できるようになります!

 学類横断型として、学校教育学類に開講されている小学校課程の科目を履修することが可能になります。
 現在、文部科学省でも、「幼保小の架け橋プログラム」として、子どもに関わる大人が立場を越えて連携をし、架け橋期(義務教育開始前後の5歳児から小学校1年生の2年間)にふさわしい、主体的・対話的で深い学びの実現を図ることを目的とした動きも始まっています。
 小学校課程の科目を学ぶことで、幼児教育と小学校教育をより密接に繋ぐことのできる、子どもの発達や成長に幅広く精通した保育者養成を目指すことを目的として実施していきます。

「保育・教育インターンシップ」を新設します!

 2年生科目として、「保育・教育インターンシップ」を新設します。
 子ども学類では、これまでも、1年次の「基盤演習(ライティングを含む)」科目や、2年次の「基礎実習」科目で、保育現場を見学する活動を実施してきました。
 「保育・教育インターンシップ」では、これまで以上に現場に深く関わり、保育補助、保育教材等の準備、園内環境の美化、園児の個別支援の補助等を体験しながら、3年次より開始となる「保育実習」に向け、より実践的な学びを深めることを目的としています。保育所、幼稚園、それぞれの施設でインターンシップを実施しますが、特に幼稚園は、大学と隣接する「尚絅学院大学附属幼稚園」で実施することで、附属幼稚園と大学の連携をより強くすることも目的のひとつとしています。

「保育ICTスキルの知識と活用」を新設します!

 3年生科目として「保育ICTスキルの知識と活用」を新設します。
 現在、保育施設では、保護者とのコミュニケーションを円滑にするために、登降園管理をシステム化したり、連絡帳をデジタル化したり、また保育日誌をICT化することで保育者の負担軽減したりと、少しずつICT化が進んでいます。しかし、こういった「園務のICT化」は進んでいますが、「保育実践におけるICT活用」は、まだまだ未開発の段階です。
 子どもたちが自らタブレット等を使用し、遊びの様子を写真や動画に収め、みんな(友だちはもちろん、家族や世界中のひとたち)と共有したり、アプリを活用して見立て遊びや絵を描いたり、プログラミングを活用してロボットを動かしたりと、子ども学類では、先駆けてICTを活用した保育実践のできる保育者を育成していきます。

尚絅学院大学だからこそできる取り組みを!

 本学の保育者養成課程は、1936年尚絅女学校保姆科の設置から88年間も続いています。その長い歴史の中で培われてきた学びは、現在まで脈々と受け継がれています。その学びを基本としながらも、これからの時代のニーズに対応した新しい学びを取り入れながら、社会で活躍できる保育者を養成することが、私たちに与えられたミッションであると考えています。
 これからも、本学だからこそできる学びを様々な視点から検討を重ね、実践していきます。

【文責:学類長 相馬 亮】