【子ども学類】HP学生インタビュー(第3弾:3年生)
2022/07/11
好評をいただいている子ども学類学生インタビュー。今回は3年生は石川亜美さんです。
学生生活もちょうど折り返しの3年生には、子ども学類を選んだ理由、好きな授業やゼミ活動、サークル活動、実習や将来の目標についてお聞きしました。
子ども学類を選んだ理由を教えてください
私は、高校の頃に保育士を目指すようになりました。尚絅に興味を持ったのは、安藤先生が私の高校に来て折り紙やコマの模擬授業を受けたからです。オープンキャンパスには、高1と高3の時に参加しました。子ども学類の部屋には玩具や保育教材がたくさん飾られており、先生や先輩方が実演しながら紹介してくれました。他の大学のオープンキャンパスにも参加しましたが、子ども学類では元保育士の先生や幼稚園の園長をしていた先生などが専門性の高い授業を行なっていること、学生と先生方の距離が身近に感じたこと、図書館に絵本がたくさんあること、自然が豊かできれいなキャンパスだったこと、など他の大学と比べて魅力的なところが多かった印象があります。
特に魅力的だったのは授業内容です。大学の授業は90分もあるので、私は正直ついていけないだろうなと思っていました。しかし、オープンキャンパスで安藤先生や東先生の授業体験に参加してみると、紙飛行機を折って飛ばしたり、玩具についての話がとても面白く、実際に身体を動かしたり子どもの玩具を見て触れて知識が得られたり、どちらも興味関心が高まる授業内容だったので、これなら毎回楽しく保育の専門的な学びを深められそうだと思いました。
また、ピアノの授業では、学生のレベルに合わせて一対一で丁寧に教えて頂けると聞き、とても魅力を感じました。私はピアノ初心者だったので不安でしたが、ピアノ伴奏法という科目で曲選びも簡単な曲から始められました。当時はコロナの影響で登校できない時期もありましたが、zoomを使って先生が私の指使いや弾き方など細かいところまで見て丁寧に教えて頂き、今では両手で弾く曲も段々と自信を持って弾けるようになりました。ピアノ練習室も沢山あるので、自主的に練習することができるところも子ども学類の魅力の一つです。
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子ども学類3年 石川亜美さん
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オープンキャンパス子ども学類の部屋(写真は2022年6月)
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はらぺこあおむしの紙皿シアター(授業で作りました)
好きな授業やゼミ活動について
好きな授業は、「児童文化」です。児童文化では、わらべうたやお手玉、独楽、あやとりなどの伝承遊びついて学ぶことができます。実際に、独楽・お手玉・あやとりを練習したり、わらべうたをみんなで行ったりと、とても楽しい授業です。伝承遊びを体験してみて、1人でも複数でも遊べたり、出来るまで何度も練習して夢中になったりと、ゲーム機では味わえない面白さがあると感じました。私は幼少期によくお婆さんに伝承遊びを教わって遊んでもらいました。その遊びは今になってもよく覚えていますし、とても楽しかった思い出があります。今の子どもたちは伝承遊びを伝える人が少なくなっているため、児童文化の授業で学んだ伝承遊びの楽しさや面白さを率先して伝えていきたいと思います。また、お手玉や独楽を武器にして、子どもたちに「すごい!」と思ってもらえる保育者になりたいです。
「子どもと環境」という授業も面白かったです。課題で自宅の近所の植物をたくさん調べたのですが、自分で調べていくスタイルが大学生らしいと思いました。そのおかげで、それまであまり興味がなかった動植物や身近な自然環境、放射能のことなどにも興味が湧き、子ども環境管理士の資格を受験し、合格することができました。ビオトーブにも興味があり、保育士になったら子どもたちとたくさん自然に触れて遊びたいと思っています(キャンパス内にビオトーブがあります)。
私は、安藤ゼミに所属しています。安藤ゼミでは、日本の民俗舞踊について研究しています。内容としては、秋田県の「秋田音頭」の踊りと、国指定の重要無形民俗文化財の「西馬音内盆踊り」の踊り・おはやし(太鼓)を体得します。今は西馬音内盆踊りと太鼓を練習しています。元々踊るのは苦手で民族舞踊ならではの指先や腕の動き、掛け声に苦戦しているものの、一つ一つ丁寧に教えて頂けるので、踊りながら普段体験できない動きや身体で繊細に表現する面白さに気づくことができます。体得した踊りや太鼓は、地域のお祭りやイベント、学校で行われる舞踊発表会などで披露する機会があるので、地域の方々との交流や成果を発表して達成感を得るなど様々な学びに繋げられると思っています。身体表現の面白さや指導方法なども実際に体験して学ぶことができています。ゼミでの学びを活かし、子ども達に日本の伝統文化を伝えて身体表現の楽しさを教えていける保育者になりたいと思っています。
現在取り組んでいる保育実習について
実習は、先日、保育所実習Iと施設実習が終わったところです。
保育所実習Ⅰでは、主に観察実習を行いました。保育園の1日の流れや、各年齢の発達段階、保育者の声かけ、働きかけについて学ぶことができました。保育所実習Ⅰは観察実習がメインだったため、教材を演じる機会はあまりなかったのですが、保育士の方々にはらぺこあおむしの紙皿シアターを演じる機会を作って頂きました。子どもたちにもとても好評で、私自身子どもたちの前で演じる自信にもなりました。自分が準備してきたものを出し惜しみせず、積極的に行動することの大切さを学びました。実習前に、手遊びや教材など沢山準備していると良いと先輩や先生方から教えて頂いていたので、各年齢に合わせて沢山準備して臨みました。私が子どもたちの前で行わなかった教材もありましたが、先生方がその教材を演じていることもあったので、演じ方を見て学ぶことができました。また、知っている手遊びは子どもたちと一緒に楽しむことができたので、沢山準備して無駄になることはないと思います。また、実習前に発達段階をまとめたノートを作り、実際の子どもの様子から発達段階を理解しやすかったので、実習日誌も書き進めやすく、学びを深めることができました。
施設実習は、障害者支援施設で行いました。初めて障害者の方々と関わり、言葉を話せる方ばかりではなかったので、最初はコミュニケーションの取り方に苦戦しました。職員と利用者の関わり方を観察していくうちに、言葉でのやりとりだけでなく、アイコンタクト、指差し、表情、ジェスチャー等の非言語コミュニケーションから意思を汲み取っていくことが重要であると学びました。また、2日間、児童発達支援と放課後デイサービスを行なっている施設にも行きました。ここでは、障害児への支援の仕方を学びました。ここでは、保護者と職員の関わりも見られました。周りの子どもとの違いに悩んでいる保護者に対して、保育者は子どもの可能性や保護者の視野を広げていけるように、我が子の行動一つ一つを一緒に考えたり、時には保護者に質問を投げかけたりしながら、チームとして子どもとの向き合い方や関わり方を学んでいくことを援助をする役割が保育者にはあるのだと学びました。施設実習は、様々な施設に行きます。私は障害者施設だったので、正直初めは子どもに関係ないところで不安だし嫌だなと思っていました。しかし、実習をしていく中で、実際に保育者として働く際、意思を上手く伝えられない方とのコミュニケーションの取り方や障害者の援助方法だけでなく、保護者の支援方法を知れたり、保育の視野が広がったりと学びが多く、どの施設になったとしても無駄なことはないと感じました。ですから、施設実習はどこの施設になるかではなく、何を学ぶかが大切だと思います。
実習前は、実習日誌の書き方や事前準備することなど不安なことばかりでしたが、保育実習指導という授業で、目標の立て方や日誌を書く時のポイント・注意点など細かく教えて頂けるので大丈夫です。また、分からないことや不安なことがあったら迷わず先生や先輩に相談したり、実習支援室に行き、実習に関する情報を集めるなど、主体的に行動するのが一番重要だと思います。このように、尚絅は実習支援体制が充実しています。
8月には保育所実習IIがあり、部分実習や半日・全日実習があるので、実習Iで学んだことや反省点を活かしつつ、指導案作成や事前準備をしっかりと行い、子どもたちの前でスムーズに、臨機応変に対応し、学びの深い実習にできるよう頑張りたいと思います。