【実施報告】2024年度みやぎ県民大学講座(第1回)が開講されました
2024/10/30
9月28日(土)尚絅学院大学地域連携交流プラザを会場に、2024年度みやぎ県民大学講座が開講されました。
みやぎ県民大学講座とは、県民の皆様に多様な学びの機会を提供するため、宮城県の委託事業として県内の教育機関が所有する知的財産を地域社会に開放している学校等開放講座です。
2024年度は「災害復興と避難を考える」をテーマに4回の連続講座を開講しています。
冒頭「開講式」が行われ、尚絅学院大学教授・地域連携センター長 東門田誠一先生から、今年度のテーマについて、意義・目的、および第1回から第4回までの各講座の概要についての話しがありました。
【開講式】
第1回目となる今回の講座は「災害復興」と題して、尚絅学院大学社会部門特任教授 田中重好先生を講師に講座が行われました。
講座では、東日本大震災の災害復興について、具体的に名取市閖上地区の復興事例をもとに、他の被災地域との復興の違いや行政・地域住民にフォーカスを当て、社会全体としての復興のプロセスから成果や失敗、および今後の課題について詳しい解説がありました。
名取市閖上は、宮城県の中でも最も遅く復興した地域でした。復興のプロセスを5つのフェーズで振り返り、行政の意思決定や地域住民の選択、復興の制度などを同じ地域の岩沼市や山元町との比較を交えてお話しいただきました。身近な地域であることから受講者の皆さんは大変真剣に興味深く聞かれていました。
受講して、復興計画は修正が繰り返され、その要因として「行政と地域」「地域内」などの調整がスムーズに進まなかったことを知りました。その結果、コミュニティの解体や人口減少など、いつくかの課題が残り、復興事業は「失敗」と考えられることは残念でしたが、反面成果としての非居住区間が賑わうことは「成功」だったとのことでした。この点は、災害復興全体としては良かったのですが、今後も賑わいが続くことは難しく「発展政策とコミュニティの再建を真剣に取り組む時期に来ている」との田中先生の強い言葉が印象に残った講座でした。
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「災害復興と避難を考える」
【第1回】9月 28日(土)
「災害復興」
講師:田中 重好(尚絅学院大学社会部門 特任教授)
【第2回】10月12日(土)
「学校避難所」
講師:五十嵐 誓(尚絅学院大学教育部門 教授)
【第3回】10月19日(土)
「災害時の食事」
講師:髙橋 睦子(尚絅学院大学社会部門 客員教授)
【第4回】11月11日(土)
「避難所運営ワークショップ」
講師:渡邊 千恵子(尚絅学院大学社会部門 教授)
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【講座のお問い合わせ先】
尚絅学院大学 地域連携交流プラザ
〒981-1294
名取市杜せきのした5-3-1(イオンモール名取 あおばコート3階)
Tel : 022-381-1490(10:00~17:00)水曜定休
E-Mail : kouza@shokei.ac.jp
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