尚絅学院大学

生涯学習

【実施報告】2024年度名取市民大学講座(第3回)が開催されました

2024/09/26

9月3日(火)イオンモール名取あおばコート3階イオンホールにて、2024年度名取市民大学講座が開講されました。名取市民大学講座とは、市民の皆様の多様で高度な学習要求に対応し、今、地域が抱えている課題をテーマに開講している名取市の委託事業です。
 

第3回は、『水環境と人びとの暮らし ~地域社会の歴史と知恵から読み解く~ 』と題して、総合人間科学系 社会部門 准教授の岡田 航先生を講師として講座が行われました。


日常生活で、水道水は蛇口を捻れば水がでてきて自由に使えますが、この水は「どこからきて、どこに行くのか」イメージがつきにくくなっています。このように現在社会では、水と人との間に距離ができてしまっています。本講座では、水環境を考えるうえで、水と人との距離について歴史を振り返りながら、地域社会での人々の知恵と生活、および今後の水環境(距離を近づけるため)についてお話しいただきました。


 岐阜県の郡上八幡は、現在でも水と人の距離が近いまちです。ここでは町中に用水路があり、水や水場はみんなのものとして地域共有の財産と認識され、限りある水環境を最大限享受できるよう様々な工夫がされています。しかし、ほとんどの地域では河川は埋め立てやコンクリートでふたをするなどの対応が進み、川はただの排水溝・下水道として機能し人々の視界から消えてしまっており、水と人との距離は離れるばかりです。このような中、一部の自治体では川を人に近づけるためコンクリートを取り払い人が川に入れるように再改修し、今では市民の憩いの場になっている事例もあります。

水利用や自然との付き合い方を考えるうえで、昔に戻るのではなく、昔の知恵からエッセンス(水と人の距離)を取りだして現代社会に活かすことが、地域社会のさまざまなあり方を考えるうえで重要なのではないか、との内容は大変印象に残りました。

講座を受講し、川は身近な「みんなのもの」であることが大切だと認識できました。また、今住んでるまちの川や水資源はどのような状態になっているのかを知る必要があると思いました。そして、「水環境と暮らし」をよくするために何をすべきか考えるきっかけになりました。


------------------今後の名取市民大学講座-----------------

【第4回】 9月17日(火)10:30~12:00
「食事でつくる元気な未来」
 ~バランスのよい食事で健康寿命を延ばそう~
 講師:稲村 なお子先生(総合人間科学系 健康栄養部門 准教授)

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【講座のお問い合わせ先】

 尚絅学院大学 地域連携交流プラザ

 〒981-1294

 名取市杜せきのした5-3-1(イオンモール名取 あおばコート3階)

 Tel  : 022-381-1490(10:00~17:00)水曜定休

 E-Mail : kouza@shokei.ac.jp

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